無農薬米で造る酒

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　恥ずかしながら、今頃「夏子の酒」を読んでいます。
今日は第６巻で、農薬の空中散布による弊害と、さりとて有機農法は大変だ、とのジレンマが描かれています。

　そこで思い出したのが、私が中学生の頃です。
徒歩での登下校、田んぼの脇の道がそのルートでした。
丁度今頃かな、田植えの前に田んぼに水が張られます。
すると、どこからやってくるのか、蛙がゲコゲコ鳴いて、水草が一面に生えます。
小学生の頃でしたか、理科の実験で一度、水草の増え方を観察したことがあります。
シャーレっつうんですか、あれに水を張って浮かべておくと、どんどん増えて行きます。
その生命力たるや、物凄いものです。
それが田んぼ一面で始まるのですから大変です。
それを農家の方は何やら手押し車のようなもので取り除いていた光景を覚えています。

　しかし、いつの間にかその光景を見なくなったのです。
これが恐らく、農薬の一種の効果なのだろうと思います。

　その結果、消えた虫たちの多い事。
蛍が激減したのも、全く関係が無いとは言えないかも知れません。

　そして、一番大きな問題は、人体に蓄積する農薬禍です。
それは、最近癌患者が増えている一因かも知れません。



　とはいえ、未だに有機農法はコストが掛かり、まだまだ一般的ではありません。
当然それは売価に反映するので、庶民は目を瞑って農薬米を消費しているのが現状ではないでしょうか。

でも、有機農法にこだわる生産者が存在することも事実です。
それは、酒造元にも言えます。


　「酒の宝島」が特約店としてお付き合いのある寺田本家さんがそうなんです。
こちらは、有機農法どころか、２２ＢＹ（2010年）の仕込みより、全量無農薬米で酒を醸しておられます。

中でも、このむすひは、精米歩合以前の玄米で仕込んでいます。
そして、何も加えない自然発酵のまま瓶詰しますので、その中には生きた乳酸菌や酵母がいます。
これが身体にとても有益なんです。


　３０年前は、吟醸酒が普及する黎明期でした。
なので、夏子はそれに懸命に取り組みました。
そしてそれは一般的になりました。

　でも、今やそれも、添加の手法なんです。
速醸もとと言って、乳酸菌や酵母を添加して綺麗に仕上げるのが今の主流です。


　私は、生もとという昔ながらの酒が好きです。
それこそ、一周回って辿り着く、本来の酒です。

長くなりました。
今日はここまで・・・







糖尿病と高血圧症の人が飲んでもよいお酒があった
むすひ musubi 発芽玄米酒 720ml　 寺田本家

税別　1400円

ポッドキャストで2008年6月に放送されたこの音声を聴いたのがきっかけでした。





＊新居浜市内のお宅には配達いたします。
（税別５０００円以上は無料、未満は税別５００円の配達料が必要です）
ご注文は、メール　takarajima@shikoku.ne.jp　か、お電話　080-4038-3717　へどうぞ。
＊その他のエリアの方は、トレジャーアイランドへおいでください。
全国発送できます。