BSプレミアムで再放送されてきた映像の世紀に引き続いて「新・映像の世紀」が始まった。
初出は2015年10月25日放送、とあるから、もしかしたら、これまで何度か再放送されてきたのかも知れない。
昨日、録画してあったその「第1集 百年の悲劇はここから始まった」を観た。
第一次世界大戦に繋がる各国の当時の事情が分かり易く描かれていて、とても興味深い。
とりわけ、中東の諸事情が腑に落ちてスッキリした。
というのはこうだ。
まず、無知を曝け出すようで恥ずかしいが、その時代までオスマン帝国が存在してたことに驚いた。
そこを分割、支配しようとした英国が、映画にもなった「アラビアのロレンス」を使って暗躍。
結果として、アラブ人とユダヤ人の確執が始まる。
それが、現在の中東問題にまでずっと尾を引いている、というのである。
結局、英国が悪いということになる。
あまりにもざっとした表現なので、もう少しその流れが書かれたものを下に引用して貼り付ける。
以下引用
西アジア・中東の植民地化
第一次世界大戦でオスマン帝国と戦っていたイギリスは、オスマン帝国の領域の中で政府に反乱を起こさせるため、アラブ人の有力者であるメッカの支配者、フサインと交渉した。
フサインは、戦争に勝利したらアラブ人独立国家の樹立を手助けするとのイギリスの約束を得て、オスマン帝国への反乱に乗り出す。
このときにイギリスの軍事顧問としてアラブ人たちと一緒に戦ったのが、「アラビアのロレンス」である。
アラブ軍はダマスカスを占領して臨時政府を樹立、戦争は連合国側の勝利で終わるが、オスマン帝国の領土分割をフランス・ロシアと別に約束していたイギリスは、フサインの望むとおりのアラブ人の独立国家建設には直ちには応じなかった。
アラブ人の住む地域は分割され、イギリスとフランスの委任統治領となった。
ユダヤ国家とパレスティナ問題
19 世紀にヨーロッパで国民国家建設の動きが強まると、それまで各地に散らばって住んでいたユダヤ教徒の間でも、「父祖の地」であるパレスティナに自分たちの国を持つことを目指すシオニズムの運動が起こった。
第一次世界大戦後、ユダヤ人の独立国家建設の支援を約束したイギリスの委任統治領となったパレスティナでは、世界各地から移住してきた多くのユダヤ教徒とその地に住んでいたアラブ人との間で、さまざまな摩擦と争いが生じるようになった。
第二次世界大戦でナチスによるユダヤ人虐殺が起こり、さらに多くのユダヤ教徒がパレスティナに移住すると、1947 年に国連がパレスティナをユダヤ人とアラブ人の土地に分割する統治案を可決し、イスラエルの建国を認めた。
これに反発した周辺のアラブ諸国とイスラエルとの間で戦争が起こるが、その結果はイスラエルの勝利に終わった。
その後、イスラエル領となった地域に住んでいて周辺諸国に逃れたアラブ人(パレスティナ難民)やアラブ諸国などのアラブ系の人々とイスラエルの間で、簡単には解決できない複雑な対立と抗争が今日まで続いている。
以上引用
まあ、映像で観るのが一番手っ取り早いとは思うけど。
次の放送日は、
6月21日(月)[BSプレミアム][BS4K]後6:10
新・映像の世紀「第2集 グレートファミリー 新たな支配者 超大国の出現」
石油に目をつけ、悪魔とも呼ばれながら史上最大の富豪となったロックフェラー家。
大統領をしのぐ発言力を持ち、金融界を牛耳ったモルガン家。
大量生産で、車を大衆の乗り物とした自動車王フォード。
アメリカのふりまく富の匂いは世界中の移民を引き寄せ、超大国アメリカの基盤を形作った。
しかし世界はやがて大恐慌に見舞われる。
グレートファミリーのプライベート映像を駆使し、現代の資本主義を生んだ欲望の時代を見つめる。
因みに、戦争に大きく関わっているのが、英国のロスチャイルド家(出身地はドイツ・フランクフルト)。
ユダヤ国際財閥として、ナポレオンの時代から二つの世界大戦まで、陰で動かしてきた。
何故なら、貸し付けた莫大な戦費を回収する為には、負けて貰っては困るからだ。
ま、これはまた後日。
簡単な説明では終わらないので・・・
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