私淑する中村天風翁の言葉を中村天風財団のメルマガより引用連載します。
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■中村天風 | 一日一話
元気と勇気が湧いてくる、哲人の教え366話
2021/5/27 衣服に関する注意
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健康生活の現実化を求めるものは、
できるだけ自然に背反しないような心がけを、
衣服に対する基本観念として、
衣服を着けることである。
そのためには、
一、常に、決して過度に
厚着をしないようにすること。
二、あまりに皮膚に密着するもの、また、
圧迫の強い衣服をできるだけ避けること。
という二つの事項を注意深く実行することである。
中村天風
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天風メルマガ「中村天風 一日一話」は
中村天風著作のなかから特に大切にしたい
言葉を収録した書籍『中村天風 一日一話』
から転載しています。
本日の一日一話の出典は
『錬身抄』第2章です。
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▼皮膚と空気の関係
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(以下、『錬身抄』第2章より引用抜粋)
衣服という問題を考査するには
先ず第一に皮膚と空気との関係という、
重大なことをその考慮の中に置いて
批判せねばならない。
というのは、われわれ人間の肉体を包む
皮膚なるものは肺臓と同様に、
常に相当量の空気を要求しているからである。
もっと詳しくいえばわれわれの皮膚は
肺臓と同様に、やはり呼吸作用を行って
体内の酸化物を排泄すると同時に
又空気中の酸素を吸入しているからである。
もっともその比例率は、
肺臓の呼吸量に対して、
百五十分の一という少量であるが、
しかし少量といえども、
生命維持に必要あればこその
作用であるのだから、
万一この皮膚呼吸を不完全におとし入れると、
その結果は肺臓の呼吸を妨げるのと
同様のこととなり、
肉体健康の上に当然障害を招来することとなる。
やたらに厚着をしたり、
又は皮膚に密着するものや、
圧迫するものをみだりに着用すると、
皮膚生活に何よりも必要とされる空気の流通が
妨げられる。
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