宝島のチュー太郎

酒屋なのだが、迷バーテンダーでもある、
燗酒大好きオヤジの妄想的随想録

ボディ・スナッチャー/恐怖の街

2017年11月01日 12時51分16秒 | 映画のこと
 プレミアムシネマ(BSプレミアム)は、ハズレがないと思っている。
なので、見覚えのないタイトルは取り敢えず録画することにしている。
ただ、それもそろそろハードディスクのキャパオーバー。
ならば、どんどん観て、消していかなきゃ。
だから、休日は2本観たりもする。

 そんな流れの中で昨晩観たのがこの映画。
再生が始まると、最初にその概略が出る。
なんと、私の生まれた年である1956年のアメリカ映画でモノクロだ。

その段階で「これ、観る?もう消す?」と、かなり後ろ向きな思いが浮かんだんだけど、キャスティングが流れた後に、「ドン・シーゲル」の名が。
「おお、ドン・シーゲル」
それは、私が学生時代によく耳にした映画監督の名で、何故か私は頭の中で意味もなく「ドン!シーゲル!!」と呟く癖があった。
なので、兎に角観てみるかと。


 驚いたことにそいつはSFだった。
当時からインベーターという概念と単語があったんだね。

そら豆の親分みたいのからコピー人間が組成される。
そいつは、姿かたちは実在する誰かとそっくりそのままに出来上がる。
ただ、心が伴わない。

これは、「地球を侵略しようとする異星人の仕業だ」という粗筋なんだけど、どーも辻褄が合わない。
というのは、眠ってしまうと、実物からそのコピー人間に変わってしまうという仕組みが、「なんで?」と思わせるから。
コピー人間が完成した後、そのオリジン(実物)を消す、というのなら分かる。
でも、オリジンが眠りに落ちた直後にコピー人間にすり替わるという仕組みなら、豆から生まれる必要性はないじゃないか。
(それに、その眠ることが禁忌というルールは突然、既成事実として登場する)

 多分、「そんな細かいことは言うな」という映画なんだろう。
それさえ大目に見れば、十分に恐怖する内容だ。

モノクロとはいえ、映像も鮮明で綺麗だ。


 何より、時代考証した上で当時の物を集めてこなくても、「アメリカン・グラフィティ」の時代真っただ中のモノホンが眺められるという意味では、貴重な映画なんじゃなかろうか。
因みに、DVD化されてはいるけど、リリース当時は日本劇場未公開だったらしい。


 こんなだから、プレミアムシネマは見逃せない・・・





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