私淑する中村天風翁の言葉を中村天風財団のメルマガより引用連載します。
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■ 中村天風 | 一日一話
元気と勇気が湧いてくる、哲人の教え366話
2021/12/10 中途半端な理性の弊害
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文化民族の一番いけないことは、
理性がなまじっか中途半端で
発達しているから、
ときには肉体が自分だと思ったり、
ときには心が自分だと思ったりして、
鳥かごの中のカナリアと同じで、
あっちに飛んだり、こっちに飛んだりして、
両方から来る複雑な、
言い知れない煩悶や苦しみで、
一日一分といえども
安心した人生を生きられない
哀れな人間ができてしまう。
中村天風
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▼自分の正体を知ると
毎日の人生に安心感を感じるようになる
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(以下、中村天風講演録より引用抜粋)
自分というものの正体は、
肉体でもなければ、心でもない。
気体が私だと思っている。
この厳粛な事実を、
今日から、改めて自分の人生観の根底に
置き換えてごらん。
そうすると、今までと全然違った、
想像以上の安心感が、毎日の人生に、
これはこう思おうと思わなくても、思える。
肉体が自分だと思ったら、
何もできやしないね。
できるはずがない。
その勇気が出てこないもの、
肉体が自分だと思えば。
私は片一方の肺しか
役に立つ肺を持っていない。
全然価値のない、できそこないみたいな体。
しかも一番体に障るのは声を出すこと。
その体に障ることを
何とも思わずにやっているんだ。
私は体で生きていないからです。
私は、私の見えない気体で、
私の命の全体を掌握している。
そして、体は根本となっている気体が
支配している。
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