わにの日々-中西部編

在米30年大阪産の普通のおばさんが、アメリカ中西部の街に暮らす日記

デフォルトが来るぞー

2012-12-28 | 日記
 息子のワシントンDC土産、スミソニアン博物館のギフトショップで買った喋る首振りアインシュタインです。映画「ナイトミュージアム2」に団体で登場したのんと同じタイプ。何種類かのセリフを喋って、和む存在です。セリフの一つは「If the facts don't fit the theory, change the facts.(事実がセオリーに合致しなければ、事実を変えろ)」ってのがあって、事実の方を変えるの?マジ?と思って調べたら、これが本当にアインシュタインの言った通りと知って驚いた。うーむ、さすがはアインシュタインと言うべきか、アインシュタインだから言えるというか…

 で、早急に変えて欲しい「事実」は、16兆3940億ドルって米国債務の法定上限。とりあえずガイトナー財務長官が最後の仕事として特別緊急措置を取り、2,000億ドルを上積みし、議会は上限引き上げのための猶予を二ヶ月与えられました。根本的には、何の解決にもなならないけど、失業保険等の福祉の突然の打切り措置は避けられます。でも、更にヤバイことには、減税の失効と歳出の自動削減発動が一度にやってくる「財政の崖」が年度末に迫っていること。今の状況は、崖に向かう車のドライバーを見たら、リンジー・ローハンだった!?!ってな状況でしょうか。ぎやー!

 この崖から落っこちれば、巨大な損失を出し、米国経済は再び大幅に後退。アメリカ国内だけの問題じゃない。折角、ここんとこ円が売られて、日経も2005年以来の高水準に達した日本経済にもよろしくない!アメリカ不安で、米国債をどっぷり抱えた中国が不安、EUも不安、日本の新政府フィーバーは過ぎ、日銀は相変わらずの無能っぷりで何もしない、ドル危ねー、ってんで、また円買が進んで、日本の輸出ウハウハ計画が水の泡。

 ハワイでの休暇を早めに切り上げて帰ってきたオバマ大統領は今日、ホワイトハウスで上下両院の民主・共和党議員と会談を行いましたが、未だに双方の妥協案が合意に達せず、日曜の本議会で協議されることになりました。どうやら、昔の不良マンガにはお約束の、崖の目前でどっちが先にブレーキを踏むのかのチキンレースを、民主党と共和党がやってるようです。上院は民主党が過半数を占めるのでいいとして、問題は共和党が多数を占める下院。こいつらが、富裕層へのブッシュ特別減税更新を譲らないのが問題なのです。このまま合意に至らなければ、富裕層のみならず、貧乏人から中間層、金持ちと漏れ無く税率上昇の憂き目に合うことにもなる。ああ、共和党が憎い。ギギギ…



ベイナー下院議長の顔見る度、殴ってやりたくなる