息子たちを月曜朝に送り返し、一週間ぶりの会社で、休暇後にはその疲れから回復するための休日が必要~、などとふざけたことを言いつつ、長い一週間が終わりました。息子たちがいる間にやっと!DVD再生機を繋いでもらったので、早速、図書館に行ってDVDを借り込んできました。今夜、観たのは「大脱出(Escape Plan)」と、「アイ、フランケンシュタイン(I, Frankenstein)」の二作。どちらも、アメリカじゃコケちゃった作品(TT)
「大脱出」はもう、シュワちゃんとスタさんの二大巨頭が共演してるというだけで、私的にはMUSTな映画です。なにしろ、「コナン」、「ロッキー」からずーっと、主演映画が公開されれば、いそいそと劇場に足を運び、○曜ロードショーや洋画劇場で「コマンドー」や「ターミネーター」「ランボー」等々何度も放映されるたびに、しつこく何度も観た世代ですもの。TVのCMでもお馴染みだったし、たとえ映画好きじゃなくとも、アラフィフ世代にとっては、シュワルツネッガー、スタローンは、時代のアイコン。シュワちゃんの去年の映画、「ラスト・スタンド」もコケたけど、実際にはとても良く出来た映画だったし、この「大脱出」も隠れた名作かも?と、期待しました。
「大脱出」って邦題は、「大脱走」を意識したのかな?正直なところ、原題の「Escape Plan:脱出計画」の方が合ってると思う。途中、テンポが悪いところもあったけど、シュワちゃんがドイツ語で喚いたり、あざとく満面スマイルしてるだけで、観る価値あり。そして、機関銃を構えた途端に、おなじみの不敵な「コマンドー」顔になるところなんて、思わず身震いしたね!シュワちゃんもスタさんも大根役者で知られているけど、スクリーン内でのOne and onlyなカリスマ、存在感は誰もが認めざるをえないと思う。それだけに、「ラスト・スタンド」や、「リベンジ・マッチ」がコケたのは、この二人の名前じゃ、もう観客は呼べないのかなと寂しい気もします。
日本では、予告でとんでもないネタばれをやらかしちゃったそうだけど(後からネットで検索して知った)、私は、この監獄の秘密を全く知らずに見たので、「おおーっ!」と、驚きました。あれをバラしちゃ、駄目だよねぇ… イスラム教徒のおじさんが、かっこ良く二十拳銃で仲間を逃すために犠牲となるなんて、中東市場を狙ってかもしれないけど、このご時世に敢えて、モスリムをヒーローに据えるという心意気に好感が持てます。元イエス・キリストのジェイムズ・カヴィーゼルの、実にいやらしい監獄の所長っぷりも良かったわw
でも同時に、次世代以降のハリウッド・アクターに、この二人の系統を継ぐような大スターが思いつかないのは、ドンパチ映画が大好きな私としては少し心配なのです。シュワちゃんの後継者は、エキゾチックな出自、カリスマ、強面なのにコメディーもこなせる器用さで、ロック様ことドウェイン・ジョンソンに期待できそう?と、密かにロック様ファンの私は思っているのですが、スタさんの後を継ぐ大物は思い浮かばない。スタさんは、肉体はスターであるばかりではなく、ファンサービスに徹した監督作や製作映画からも明らかな知性派。サンドラ・ブロック、レスリー・スナイダー、アントニオ・バンデラス等、名前の売れ始めた頃にスタさん映画に抜擢されることによってスターダムに登った人も多く、エクスペンダブル・シリーズでは往年のアクション・スターを一同に集め、ラングレンやヴァン・ダムのように、過去の人から人気を得た俳優さんもいる。こんな人は本当に他にいないなぁ…
面白かった、でも何か食い足りないなぁ、と、いうわけで、続けて「アイ・フランケンシュタイン」を観る。予告はすご~く面白そうだったのに、公開されてみたら、超酷評+「予想と全く違った!」という文句が溢れて、公開前の大広告とは裏腹、密やかに消えていった作品です。私も予告を見て楽しみにしていたものの、評論や口コミのあまりの酷さに見に行かなかったのですが、期待度が底辺だっただけに、意外と面白かったですよ。ま、図書館で無料で借りてきたからそう言えるのであって、お金払ってたら怒ってたかもしれないけど。
フランケンシュタインの映画なので、ゴシック・コスチューム・ドラマを期待していたら、現代が舞台で、まずここで拍子抜け。フランケンシュタイン博士に造られた人造人間、名前はまだないは、博士の奥さんを殺して恨みを買い、北の方に逃げるんだけど、生身の人間である博士は寒さに耐え切れずあっさり死亡。何がしたかったんだ、博士?博士を埋めていると、いきなりデーモン族というのが来て襲いかかるが、ガーゴイル族に助けられ、聖堂に匿われる。そこで、ガーゴイル族は聖なるものとして、ずっと人間をデーモンから護って戦い続けたことを知ります。さっさとコロコロしちまおうぜ、というガーゴイル族の将軍はいいますが、中年おばさんの女王様は、彼を「アダム」と名付け、デーモン族が欲しがっているフランケンシュタイン博士のノートを封印するよう言い渡します。いや、別にガーゴイル族には何の役にも立たないんだし、さっさと処分しちまえばいいのに…と、思うんですが。
ところで、むか~し、「ガーゴイルズ」って、昼間は石だけど、夜は生身のモンスターとなって地球を守る正義の味方なガーゴイル達のTVアニメがありました。私は結構、好きだった。こちらのガーゴイル達は自由に人間の形になれます。ガーゴイルが人間に変身したり、空飛んだり、デーモン族がやられると派手に炎が舞い上がったり、FSXが楽しい。これだけでも、観た価値はあったと思う。しかし何処の国か知らんけど、昼間っから空にガーゴイルが束になって飛んでようが、街のそこら中で派手に爆発して火柱が上がってようが、ビルからビルへ人間離れした跳躍力でわやわや聖堂に向かう大群がいようが、そもそも街の真ん中の大聖堂が一切秘密じゃない秘密基地になっていようが、なーんにも気にしていないらしい、その街の人間たちは凄いと思う。慣れって怖いわね(そういう問題か?!)

アニメのガーゴイルたちと、この映画のポスター た
デーモン族は、魂のないものでないと乗り移れないので、生身の人間には乗り移ることができない。だから死体を蘇らせて乗り移ろうと企み、魂が無いけど生きているフランケンシュタイン博士の人造人間、アダムの秘密を探ろうとしてるんだけど、地球を支配するために仲間を増やそうと、何世紀も人間の死体を集めてる割にあっさり殺されすぎ。そんなに数を増やしたければ、もっと静かに地下に潜ってりゃいいのに。で、死人を蘇らせる為に、彼らの雇っている電気生理学の世界第一人者が、金髪のべっぴん姉ちゃん。少女漫画とハリウッド映画では、世界有数の科学者はいつも、一体何年飛び級したの?と考えこむような若さの、研究よりもお化粧とファッションに時間を費やしていそうなお洒落な女性なんですねー。当然ながら、博士はアダムの恋愛対象なのですが、魂が無いにしては恋愛したり、自分の過去が気になるし、怒ったり、親切にしてくれたガーゴイル戦士の死を悼んだり、後悔したりと実に感情豊か。涙は流さないけど熱い友情は分かる、どこぞのマシーンさんみたいなものでしょうか?
設定は穴だらけだし、ストーリーはありきたり、登場人物もあまり魅力はないんだけど、特殊効果は良かった。それだけで、もういいです。但し、これだけは言っておきたい。
女王はロリータ美少女であるべきだったよね!
「大脱出」はもう、シュワちゃんとスタさんの二大巨頭が共演してるというだけで、私的にはMUSTな映画です。なにしろ、「コナン」、「ロッキー」からずーっと、主演映画が公開されれば、いそいそと劇場に足を運び、○曜ロードショーや洋画劇場で「コマンドー」や「ターミネーター」「ランボー」等々何度も放映されるたびに、しつこく何度も観た世代ですもの。TVのCMでもお馴染みだったし、たとえ映画好きじゃなくとも、アラフィフ世代にとっては、シュワルツネッガー、スタローンは、時代のアイコン。シュワちゃんの去年の映画、「ラスト・スタンド」もコケたけど、実際にはとても良く出来た映画だったし、この「大脱出」も隠れた名作かも?と、期待しました。
「大脱出」って邦題は、「大脱走」を意識したのかな?正直なところ、原題の「Escape Plan:脱出計画」の方が合ってると思う。途中、テンポが悪いところもあったけど、シュワちゃんがドイツ語で喚いたり、あざとく満面スマイルしてるだけで、観る価値あり。そして、機関銃を構えた途端に、おなじみの不敵な「コマンドー」顔になるところなんて、思わず身震いしたね!シュワちゃんもスタさんも大根役者で知られているけど、スクリーン内でのOne and onlyなカリスマ、存在感は誰もが認めざるをえないと思う。それだけに、「ラスト・スタンド」や、「リベンジ・マッチ」がコケたのは、この二人の名前じゃ、もう観客は呼べないのかなと寂しい気もします。
日本では、予告でとんでもないネタばれをやらかしちゃったそうだけど(後からネットで検索して知った)、私は、この監獄の秘密を全く知らずに見たので、「おおーっ!」と、驚きました。あれをバラしちゃ、駄目だよねぇ… イスラム教徒のおじさんが、かっこ良く二十拳銃で仲間を逃すために犠牲となるなんて、中東市場を狙ってかもしれないけど、このご時世に敢えて、モスリムをヒーローに据えるという心意気に好感が持てます。元イエス・キリストのジェイムズ・カヴィーゼルの、実にいやらしい監獄の所長っぷりも良かったわw
でも同時に、次世代以降のハリウッド・アクターに、この二人の系統を継ぐような大スターが思いつかないのは、ドンパチ映画が大好きな私としては少し心配なのです。シュワちゃんの後継者は、エキゾチックな出自、カリスマ、強面なのにコメディーもこなせる器用さで、ロック様ことドウェイン・ジョンソンに期待できそう?と、密かにロック様ファンの私は思っているのですが、スタさんの後を継ぐ大物は思い浮かばない。スタさんは、肉体はスターであるばかりではなく、ファンサービスに徹した監督作や製作映画からも明らかな知性派。サンドラ・ブロック、レスリー・スナイダー、アントニオ・バンデラス等、名前の売れ始めた頃にスタさん映画に抜擢されることによってスターダムに登った人も多く、エクスペンダブル・シリーズでは往年のアクション・スターを一同に集め、ラングレンやヴァン・ダムのように、過去の人から人気を得た俳優さんもいる。こんな人は本当に他にいないなぁ…
面白かった、でも何か食い足りないなぁ、と、いうわけで、続けて「アイ・フランケンシュタイン」を観る。予告はすご~く面白そうだったのに、公開されてみたら、超酷評+「予想と全く違った!」という文句が溢れて、公開前の大広告とは裏腹、密やかに消えていった作品です。私も予告を見て楽しみにしていたものの、評論や口コミのあまりの酷さに見に行かなかったのですが、期待度が底辺だっただけに、意外と面白かったですよ。ま、図書館で無料で借りてきたからそう言えるのであって、お金払ってたら怒ってたかもしれないけど。
フランケンシュタインの映画なので、ゴシック・コスチューム・ドラマを期待していたら、現代が舞台で、まずここで拍子抜け。フランケンシュタイン博士に造られた人造人間、名前はまだないは、博士の奥さんを殺して恨みを買い、北の方に逃げるんだけど、生身の人間である博士は寒さに耐え切れずあっさり死亡。何がしたかったんだ、博士?博士を埋めていると、いきなりデーモン族というのが来て襲いかかるが、ガーゴイル族に助けられ、聖堂に匿われる。そこで、ガーゴイル族は聖なるものとして、ずっと人間をデーモンから護って戦い続けたことを知ります。さっさとコロコロしちまおうぜ、というガーゴイル族の将軍はいいますが、中年おばさんの女王様は、彼を「アダム」と名付け、デーモン族が欲しがっているフランケンシュタイン博士のノートを封印するよう言い渡します。いや、別にガーゴイル族には何の役にも立たないんだし、さっさと処分しちまえばいいのに…と、思うんですが。
ところで、むか~し、「ガーゴイルズ」って、昼間は石だけど、夜は生身のモンスターとなって地球を守る正義の味方なガーゴイル達のTVアニメがありました。私は結構、好きだった。こちらのガーゴイル達は自由に人間の形になれます。ガーゴイルが人間に変身したり、空飛んだり、デーモン族がやられると派手に炎が舞い上がったり、FSXが楽しい。これだけでも、観た価値はあったと思う。しかし何処の国か知らんけど、昼間っから空にガーゴイルが束になって飛んでようが、街のそこら中で派手に爆発して火柱が上がってようが、ビルからビルへ人間離れした跳躍力でわやわや聖堂に向かう大群がいようが、そもそも街の真ん中の大聖堂が一切秘密じゃない秘密基地になっていようが、なーんにも気にしていないらしい、その街の人間たちは凄いと思う。慣れって怖いわね(そういう問題か?!)


アニメのガーゴイルたちと、この映画のポスター
デーモン族は、魂のないものでないと乗り移れないので、生身の人間には乗り移ることができない。だから死体を蘇らせて乗り移ろうと企み、魂が無いけど生きているフランケンシュタイン博士の人造人間、アダムの秘密を探ろうとしてるんだけど、地球を支配するために仲間を増やそうと、何世紀も人間の死体を集めてる割にあっさり殺されすぎ。そんなに数を増やしたければ、もっと静かに地下に潜ってりゃいいのに。で、死人を蘇らせる為に、彼らの雇っている電気生理学の世界第一人者が、金髪のべっぴん姉ちゃん。少女漫画とハリウッド映画では、世界有数の科学者はいつも、一体何年飛び級したの?と考えこむような若さの、研究よりもお化粧とファッションに時間を費やしていそうなお洒落な女性なんですねー。当然ながら、博士はアダムの恋愛対象なのですが、魂が無いにしては恋愛したり、自分の過去が気になるし、怒ったり、親切にしてくれたガーゴイル戦士の死を悼んだり、後悔したりと実に感情豊か。涙は流さないけど熱い友情は分かる、どこぞのマシーンさんみたいなものでしょうか?
設定は穴だらけだし、ストーリーはありきたり、登場人物もあまり魅力はないんだけど、特殊効果は良かった。それだけで、もういいです。但し、これだけは言っておきたい。
女王はロリータ美少女であるべきだったよね!
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