真弓(まゆみ)を詠んだ歌
万葉の時代も、真弓(まゆみ)と呼ばれています。
万葉集/巻2-0096 作者/久米禅師(くめぜんじ)
み薦(こも)刈(か)る 信濃(しなの)の真弓(まゆみ) 我が引かば
貴人(うまひと)さびて いなと言はむかも
【意味】信濃の真弓の弓引くように 私があなたの気を引けば
身分の高い人のお声で 「無理!」と仰ることでしょう
※枕詞:みこも刈る
※「みこも刈る信濃の真弓」〈引く〉を導く序詞。
※「真弓」檀(まゆみ)の木てつくった弓。
※「うま人さびて」〈うま人〉貴人。
〈さぶ〉接尾語。らしくふるまう。
写真は「マユミの実」福岡で私が写したものです。
真弓(まゆみ)は、ニシキギ科の落葉低木です。葉は楕円形で対性です。6月頃に黄緑色の花を咲かせます。実は秋になりますが、裂けて赤くなります。枝がしなるので、昔は弓の材料として使ったそうです。「檀(まゆみ)」とも書きます。
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