筑紫の国から『花つくし日記』

福岡から情報発信の山野草・庭の花などをテーマにしたブログです。
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万葉集/巻2-0096  真弓(まゆみ) 2月 2024年

2024年02月03日 | 21.万葉の花

真弓(まゆみ)を詠んだ歌
万葉の時代も、真弓(まゆみ)と呼ばれています。

万葉集/巻2-0096  作者/久米禅師(くめぜんじ)

み薦(こも)(か)る  信濃(しなの)真弓(まゆみ)  我が引かば
                     貴人(うまひと)さびて   いなと言はむかも


【意味】信濃の真弓の弓引くように 私があなたの気を引けば
  身分の高い人のお声で 「無理!」と仰ることでしょう

 ※枕詞:みこも刈る
 ※「みこも刈る信濃の真弓」〈引く〉を導く序詞。
 ※「真弓」檀(まゆみ)の木てつくった弓。
 ※「うま人さびて」〈うま人〉貴人。
          〈さぶ〉接尾語。らしくふるまう。

写真は「マユミの実」福岡で私が写したものです。


真弓(まゆみ)は、ニシキギ科の落葉低木です。葉は楕円形で対性です。6月頃に黄緑色の花を咲かせます。実は秋になりますが、裂けて赤くなります。枝がしなるので、昔は弓の材料として使ったそうです。「檀(まゆみ)」とも書きます。


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