筑紫の国から『花つくし日記』

福岡から情報発信の山野草・庭の花などをテーマにしたブログです。
お花紹介は九州に咲く季節の花がメインですよ。

万葉集/巻9-1745  栗(くり)  秋10月

2023年10月26日 | 21.万葉の花

(くり)を詠んだ歌
万葉の時代も、「栗(くり)と呼ばれています。

万葉集/巻9-1745  作者/高橋虫麻呂(たかはしのむしまろ)歌集より

三栗(みつぐり)の   那賀(なか)に向かへる   曝井(さらしい)
                         絶えず通はむ    そこに妻もが


【意味】那珂へと注ぐ曝井の 湧き水のように絶え間なく
    通(かよ)って行こうと思うから そこに妻がいてほしい

 枕詞:三栗の
 ※「三栗の~曝井の」〈絶えず〉を導く序詞。
 ※「那賀に向かへる」那珂川に向かって流れる。
 ※「そこに」水の流れていくところに。
 ※「もが」願望。

※写真は、Canvaのフリー写真素材を使用


万葉集には、植物を詠んだ歌が約千五百首もあるんだそうです。
万葉に読まれた植物と歌を少しですが、紹介したいと思っています。

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