三保の松原から見た富士山です。絶景ですね。
ウィキペディアから転載
ですが、テトラポットが浮かんでいます。沿岸はコンクリートで固めたようです。
安藤広重や葛飾北斎の描いた海ではなさそうです。
・・Wikipedia・・1980年代から三保の松原の砂浜は、波の浸食により消失の危機に見舞われている。原因は、1960年代に安倍川により流された土砂を大量に採掘したこと、安部川での砂防ダムや護岸工事など、川から供給される砂や礫の減少により、波や沿岸流で供給される ...
三保の松原の砂浜の白砂は安倍川から供給される土砂が実はつくりだしたものです。その白砂がなくなっている・・・
富士川の上流部の釜無川の川沿いに北杜市があり、そこにも白砂青松の名がつくところがあります。この釜無川と安倍川の源流付近の山は、どうも隣接しているようです。地図で確認すれば、赤石山脈の北部の鳳凰三山あたりの前衛山の山が源流。想像ですが、すると山を組成する成分は、ほぼ同じ・・・。
浜辺の白砂の成分は主として石英と聞きます。比重は重い方で、流れに逆らって近くに沈殿します。流れぬくい石英が海岸縁に集積して白砂をつくる・・・このような経緯だと理解しています。この石英は、比較的花崗岩の中に存在し、また花崗岩は膨張率の異なる成分から構成され、長い年月で酸性雨などで分解します。土石流の元です。歴史に、釜無川の洪水を幾つも見ますが、安倍川の方は知りません。釜無川という奇妙な名付けも、比重の重い石英の沈殿による川床の底上げが連想されます。・・訳知り顔の解説ですが、このことは全くの門外漢で、地質学を学んだ友人の受け売りです。
その、安倍川を荒らせばどうなるか、容易に結論が出そうです。近代化も民主主義も否定するわけではないが、この三保の松原の、一部コンクリート風景は、結局みんなで選んだ結果であり、やはり世界遺産への登録は無理があるのでしょう。
富士山の世界遺産への登録は、三保の松原とセットで申請された、と報道されました。5月29日追記