ときどりの鳴く 喫茶店

時や地を巡っての感想を、ひねもす庄次郎は考えつぶやく。歴史や車が好きで、古跡を尋ね、うつつを抜かす。茶店の店主は庄次郎。

越辺川の片羽の白鳥

2015-12-09 01:22:26 | 草・木・花 風に吹かれて

越辺川の片羽の白鳥

もうぼつぼつ増えたかと思い、訪れてみました。
しかし、・・
越辺川の水門前には、白鳥が一羽だけ泳いでいました。


川の畔の「三井精機」のブログでは、数日前に三羽を確認したと報じています。
その一羽は、あの片羽の白鳥です。
参照:以前のブログ 

白鳥はかなしからずや、川面の青にも、染まずただよふ

白鳥は、渡り鳥です。
本来の生息地は、シベリアと聞きます。
厳冬のシベリアは、氷雪に大地を閉ざします。
”餌”の植物を禁じられた白鳥は、氷雪が溶けるまで、日本に越冬します。
漂泊の詩人が”白鳥”を愛する気持ちが少しだけ判る気がします。


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1 白鳥(しらとり)は かなしからずや

  空の青 海の青にも
  染まずただよふ

2 いざ行かむ 行きてまだ見ぬ
  山を見む このさびしさに
  君は耐ふるや

3 幾山河(いくやまかわ) 越えさり行かば
  寂しさの はてなむ国ぞ
  今日も旅ゆく

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旅と酒を愛した漂泊の詩人・若山牧水の歌唱の詩です。
昔の歌手・藤山一郎が歌ったと記憶にあります。
何かのドラマの主題歌だったような・・・
よく見ると、五七の韻を踏んでいます。和歌なのですね。

その旅の鳥の白鳥が、片羽を野犬にやられて、今年も留まっています。



越辺川・畔の駐車場に、曙杉(メタセコイヤ)が美しく紅葉していました。

コメント
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