越辺川の片羽の白鳥
もうぼつぼつ増えたかと思い、訪れてみました。
しかし、・・
越辺川の水門前には、白鳥が一羽だけ泳いでいました。
川の畔の「三井精機」のブログでは、数日前に三羽を確認したと報じています。
その一羽は、あの片羽の白鳥です。
参照:以前のブログ
白鳥はかなしからずや、川面の青にも、染まずただよふ
白鳥は、渡り鳥です。
本来の生息地は、シベリアと聞きます。
厳冬のシベリアは、氷雪に大地を閉ざします。
”餌”の植物を禁じられた白鳥は、氷雪が溶けるまで、日本に越冬します。
漂泊の詩人が”白鳥”を愛する気持ちが少しだけ判る気がします。
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1 白鳥(しらとり)は かなしからずや
空の青 海の青にも
染まずただよふ
2 いざ行かむ 行きてまだ見ぬ
山を見む このさびしさに
君は耐ふるや
3 幾山河(いくやまかわ) 越えさり行かば
寂しさの はてなむ国ぞ
今日も旅ゆく
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旅と酒を愛した漂泊の詩人・若山牧水の歌唱の詩です。
昔の歌手・藤山一郎が歌ったと記憶にあります。
何かのドラマの主題歌だったような・・・
よく見ると、五七の韻を踏んでいます。和歌なのですね。
その旅の鳥の白鳥が、片羽を野犬にやられて、今年も留まっています。
越辺川・畔の駐車場に、曙杉(メタセコイヤ)が美しく紅葉していました。