突然ですが、私の父は俳優です。 庄司永建といって「劇団民藝」出身で、「西部警察」というドラマで、渡哲也さん扮する大門刑事相手に「どうするんだね、大門くん、大門く~~ん!!」と甲高い声で騒いでいた、白髪の二ノ宮係長といえば、「あぁ・・!」とわかってくださるかたも多いかもしれません。 私が女優を目指していた頃は、現場のディレクターや監督さん、俳優さんたちに、父もお世話になった方々が大勢いたので、いつも「庄司永建の娘」という肩書きもなんとなく、ついてまわっていたのですが、私が、アナウンサーという仕事をするようになり、まったく畑違いの情報番組に携わるようになってから、父のことをことさら言う機会もなくなり、別に隠すでもなかったのですが、私は私で仕事をしてきました。 去年、はじめて、エッセイ「へのカッパ」を書いたとき、小さい頃のことや、家族のことも全部ネタにして、自然に、父の仕事や、スーパーウルトラじじいになった今の父の日常を書いたところ、当然知っているだろうと思っていた、10年来の付き合いの、はなまるスタッフからも「庄司さんのお父さんって、あの俳優さんだったんですねー知りませんでした」と言われて、「あら、知らなかった?」とこちらも意外に思ったのですが、そんな身近な人たちでさへそうだったんですから、ほとんど世間一般の方はご存知なかったでしょう・・・ そんな、誰が、誰の子供かなんてこと、仕事には関係ないですしね・・・・
ただ、この「へのカッパ」をたまたま読んでくださった方からお話をいただき、 このたび、読売新聞の小冊子yommyさんから、親子でインタビューを受けました
実は、親子で仕事をしたのはこれが初めて お互いがお互いのことをどう思っているか・・?というようなことを、わざわざ別々の時間にひとりづつインタビューを受けて、あとで両方を比べて構成するというような、ちょっとくすぐったいような、照れくさいようなインタビューだったのですが、 83歳になった父と初めて仕事でいっしょに写真に撮られて、 なんだかちょっと嬉しい気分・・
できあがった内容は「おいおい、私はせっかくいいことを言ってあげたのに、私のことを、そんな風に言うなんてちょっとひどいじゃ-ん・・・」というような内容だったのですが、それはもしかしたらお互いにそう思っているのかも・・・・ もし、みなさんも見る機会がございましたら、ちょっと読んでみてくださいませね!!
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