千曲川のうた

日本一の長河千曲川。その季節の表情を詩歌とともに。
人生は俳句と釣りさ。あ、それと愛。

西瓜をいただいた

2019年09月10日 | いただきもの歳時記
親戚の畑でとれた西瓜をいただきました。


今日は9月10日、普通なら「えー今頃!?」というところですが、台風15号の後異常に暑い。西瓜日和です。


ちょっと熟れすぎで実が弾けかかっていましたが、いい色。


オカメインコも試食。


結構イケるでえ!

果肉の食感はちょっとボケ気味ですが、味は最高。


西瓜の俳句について考えるのは面倒なので、私の旧作を掲げておきます。

  大声で呼ばれ大きな西瓜食う  松栞

むかしはどの家も家族五、六人はいました。夏休みの頃などは更に人数が増えて、大きな西瓜もたちまちなくなったものでした。
今は冷蔵庫に収まるように作られた小玉西瓜さえ、持て余します。
この西瓜、完食できるだろうか。

アメリカシロヒトリ

2019年09月10日 | 千曲川の動物
アメリカシロヒトリは年に2回発生します。8月末から9月初旬は2回目の発生期です。
通称アメシロ。桜、桑、胡桃、柳、柿などによく付きますが、大発生した時はあらゆる広葉樹を食うように見えます。

胡桃はまずやられる木です。


葉っぱはほとんど食われてしまった。


こんな感じ。


こちらの木もひどい状態。

こちらは柿の木です。


葉は一枚も無く、青い実がまばらに残っています。


アメリカシロヒトリのヒトリは「火取り」。火取虫の意ですね。
だからその成虫は「蛾・火取虫」であり、幼虫は「毛虫」であって、いずれも夏の季語です。
一般にアメシロの成虫には余り関心が向けられません。アメシロと言えばほぼ幼虫を指しています。だから俳句に詠むとすれば「毛虫」なのでしょう。
単に「毛虫」ではあの爆発的に繁殖して木を丸坊主にしてしまう勢いが想像されにくいように思いますが、ま、しょうがない。なにしろ名前が長すぎるので「アメリカシロヒトリ」と詠んだ句は稀です。

もう一つ、時季の問題があります。「秋の毛虫」という季語はありませんから、さてどうしよう。

  垂れ毛虫皆木にもどり秋の風  臼田亞浪
  葛咲けり毛虫地に置く糞ゆたか 飯田龍太

こういう大先生になれば季重ねなんてへっちゃらなのですが。