横浜の印刷会社シュービの村田です。
印刷物をキレイに仕上げる為に重要なグレーバランス。
A全判での印刷物なのですが、上下に見えるパッチにグレーバランスが入っています。
拡大図
真ん中のトンボの部分に有るグレーが3色重ねたグレーで下がK50%のグレーです。
ブラック50%のアミとシアン・マゼンタ・イエローの3色のアミの重ねでブラック50%と同じグレーになると色のバランスが取れていると言うことになります。ただ、CMYインキの成分に特徴が有るので、MYはCに比べて少し減らします。
昔は「肌色」をキレイに出す事を印刷会社は求められましたが、最近は「肌色」って言わないようにする時代なんですね。ファミリーマートさんの製品自主回収は環境に良くないと思うのですがどうなんでしょ?大変な時代です。
因みに絵具やクレヨンは20年も前から「肌色」は使わずに、「うすいだいだい色」に変わっていたのですね。ビックリしました。
印刷業界は今でも色上質紙は紀州も大昭和も「肌色」となっています。
下記は日本印刷産業連合会 さんの定義
無彩色グレーを得るための色の三原色(イエロー,マゼンタ,シアン)インキ量のつり合い。色の三原色のインキ量は網点面積率に置き換えて無彩色グレーのつり合いをとる。三原色インキは不要な光の未吸収やトラッピングの問題などから,理論どおりの等量の刷り重ねでは茶色を帯び,無彩色グレーは得られない。通常,シアン版の網点%を他の2版(イエロー,マゼンタ)より高め,無彩色グレーを表現する。 ※日本印刷産業連合会 より