横浜の印刷会社シュービの村田です
今回はモリサワが発売したバリアブルフォントにビックリしました
一つのフォントで太くも細くもそして角が取れたりするフォントです
イタリック体(斜体)にしても違和感が出ないように計算されているので慣れてくると使い勝手は相当に良いように思います

以前ならフォントをアプリケーションでアウトライン化してから様々な加工をして表現したしのですが、これは文字の太さを変えたりするだけで比較的簡単に加工できます。

イラストレーターの文字パネルのスライダーで自由自在、いろいろと試せます
コンピュータの処理が早いので、全然ストレスは感じません
デザインセンスが不足している私でも何か出来るような気がしてしまいます
フォント名は Drive FLux Variable だそうです
モリサワさんのWEBに最適な書体を捜せるサイトが有ります
書体を見るのも愉しいですよ
印刷屋にとってフォント(書体)は非常に重要なものです
私が仕事を始めた1980年はまだ活字(鋳物)で名刺を刷っている印刷屋が多数いた時代です。
しかし、父はこれから鋳物を使わない時代が来る!と言う事で活版ではなくオフセット印刷の設備にお金を使いました。
というか、活字を買うとなると1本100円で一書体2000文字(常用漢字だけ)以上有るので20万円以上です
これでやっと一書体だけ、これを大きさ別に揃えるとなると大変な事になってしまう訳です
写植でも一書体15万円で当初は4書体揃えて60万円使いましたし、外字という書体セットが有って、それも1枚4000円から8000円で買わないとなりませんでした
「廣田」さんの名刺を作るのに外字を買うお金をケチって<黄>を小さくして文字を作ってなんとか納品させていただいた事も有りました
モニターの中で完結する今からは想像も出来ない世界です