今回の鹿児島への旅は、前半が維新の旅、後半が鳥濱トメさんを慕う旅という目的を持っていきました。 そしてテーマは「守る」でした。
空港に到着後、レンタカーを借りてまずは鹿児島市内へ維新の旅、島津斉彬について見学をしてきました。過日の勝手に思うままにでも紹介しました井伊直弼とは、対立する立場の人でした。廃藩置県により城がなくなった島津家は仙巌園というところに移った。その仙巌園を訪ねました。斉彬は藩主に就任するやいなや、この激動の時代を生き抜くため、薩摩藩を近代藩にするべく、徹底的に新しい改革を始めました。その取り組みは非常に多岐にわたりますが、今でも薩摩切子は有名であります。また、下士階級出身の西郷隆盛や大久保利通を育てた、まさに名君であります。
勝手に思うままに27 島津義久教訓
一、百姓をあわれび、憲法たるべき事。民の飢寒をおもひ、苦悩貧富をしるべし。
一、屋作をけつこうする事、いにしへの賢王ふかく是をきんず。
一、治罰をうすらめて、勧賞をあつくすべき事。
一、民のかうさくのいとまをまもつて、めしつかふべき事。
一、君の利を本として、わたくしの利をたしなむべからざる事。
一、民の利をさきとして、をのれの利を次にすべき事。
一、ほしいままにたみの物を取べからず。民まづしき時は、君財なし。たとへば枯 たる木の本のごとし。民は君の財なり。忽緒すべからざる也。
一、人の心をやしなうをもって情とす。眷族をかへりみるべき事。
一、威勢をもつて人を冤時、其身をしたがゆれども、心はしたがはず。正直をもつ て、民を随ゆる時は、身命をかろんじて、心をそむく事有べからざる事。
一、下らう(下臈)のとがを、いふべからず。下臈の無礼をいふべからず。
一、ざんげん(讒言)と讒訴とを用へからず。虚言中言(告げ口)を信用すべから ざる事。」
一、我あひする者なりといふとも、科(とが)あらば罰すべし。我にくむ者なりと いふとも、君に忠あらば賞を行べき也。
一、家をおさむるほどの者は、国を治めべし。ただ民を憐む者をもつて、君の器と なすべき也。
一、人は罵詈誹謗するとも、うけとりてこれをとがむべからず。
一、隠密してはづかしき事、是をなすべからず。人の眼、天にかかる事。
一、独言なりといふとも、此興(非興。卑怯と同じ意味っぽい)のこと葉はつかふ べからず。人の耳は壁につく事。
一、利口を云べからざる事。
一、ふるき「ほうぐ」(反故。書き損じの紙とか)よむべからず。人の文を置を取 て、これを見べからず。
一、あしき若たう、是をつかうべからざる事。
一、あしき友に、まじはるべからざる事。
以上廿ヶ条、此旨を守て、殊に成敗人也。
上から6行目の民の利をさきとして、をのれの利を次にすべき事。 そんな考えの人ばかりなら、きっと幸せに暮らせることでしょう。
空港に到着後、レンタカーを借りてまずは鹿児島市内へ維新の旅、島津斉彬について見学をしてきました。過日の勝手に思うままにでも紹介しました井伊直弼とは、対立する立場の人でした。廃藩置県により城がなくなった島津家は仙巌園というところに移った。その仙巌園を訪ねました。斉彬は藩主に就任するやいなや、この激動の時代を生き抜くため、薩摩藩を近代藩にするべく、徹底的に新しい改革を始めました。その取り組みは非常に多岐にわたりますが、今でも薩摩切子は有名であります。また、下士階級出身の西郷隆盛や大久保利通を育てた、まさに名君であります。
勝手に思うままに27 島津義久教訓
一、百姓をあわれび、憲法たるべき事。民の飢寒をおもひ、苦悩貧富をしるべし。
一、屋作をけつこうする事、いにしへの賢王ふかく是をきんず。
一、治罰をうすらめて、勧賞をあつくすべき事。
一、民のかうさくのいとまをまもつて、めしつかふべき事。
一、君の利を本として、わたくしの利をたしなむべからざる事。
一、民の利をさきとして、をのれの利を次にすべき事。
一、ほしいままにたみの物を取べからず。民まづしき時は、君財なし。たとへば枯 たる木の本のごとし。民は君の財なり。忽緒すべからざる也。
一、人の心をやしなうをもって情とす。眷族をかへりみるべき事。
一、威勢をもつて人を冤時、其身をしたがゆれども、心はしたがはず。正直をもつ て、民を随ゆる時は、身命をかろんじて、心をそむく事有べからざる事。
一、下らう(下臈)のとがを、いふべからず。下臈の無礼をいふべからず。
一、ざんげん(讒言)と讒訴とを用へからず。虚言中言(告げ口)を信用すべから ざる事。」
一、我あひする者なりといふとも、科(とが)あらば罰すべし。我にくむ者なりと いふとも、君に忠あらば賞を行べき也。
一、家をおさむるほどの者は、国を治めべし。ただ民を憐む者をもつて、君の器と なすべき也。
一、人は罵詈誹謗するとも、うけとりてこれをとがむべからず。
一、隠密してはづかしき事、是をなすべからず。人の眼、天にかかる事。
一、独言なりといふとも、此興(非興。卑怯と同じ意味っぽい)のこと葉はつかふ べからず。人の耳は壁につく事。
一、利口を云べからざる事。
一、ふるき「ほうぐ」(反故。書き損じの紙とか)よむべからず。人の文を置を取 て、これを見べからず。
一、あしき若たう、是をつかうべからざる事。
一、あしき友に、まじはるべからざる事。
以上廿ヶ条、此旨を守て、殊に成敗人也。
上から6行目の民の利をさきとして、をのれの利を次にすべき事。 そんな考えの人ばかりなら、きっと幸せに暮らせることでしょう。
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