午前10時で20℃の陽気で、おしゃべりもはじけています。

小庭で十日程前、壁際の地面を割って伸びだした芽が、
あっという間に30㎝近くまで達すると、葉の間から蕾が
「宝鐸草(ほうちゃくそう)」でした。


チゴユリ属の地味な花だが、白から緑へのグラデーションが美しい壺型の花をつける
地下茎を延ばして先端に翌年の株ができる擬似一年草。
まだお稽古には使わないだろうと思っていたのに、
床に「宝鐸草(ほうちゃくそう)」と「姫檜扇水仙(ヒメヒオウギズイセン)」が、

”えっ、宝鐸草はまだ蕾、もう使うの”と驚いて聞くと、
”咲きだす直前がbestだが、開くよりは蕾のほうがbetterなの”との事
”でもちょっと早すぎないからgoodでは”と心の中で・・・
一方「姫檜扇水仙」は、ヨーロッパで南アフリカ原産のヒオウギズイセンと
ヒメトウショウブが交配され、耐寒性があり繁殖力も旺盛であるとのこと。
庭でも駆除しても球根が残っているのか毎年咲いている。
昨今野生化して道端でも見かけるようになり、迷惑植物になっている。
祇園祭で飾られる「檜扇(ヒオウギ)」と「檜扇水仙(ヒオウギスイセン)」と
この姫檜扇水仙は混同されるが、鑑別点として
檜扇は日本に自生するアヤメ科植物で、厚みのある剣状の葉が何枚も重なり合い、
扇を広げたように見えることから、この名前に。60㎝から120㎝と大きく
力強く端正な草姿で、古くから庭植えや生け花材料として親しまれている。
「檜扇水仙」との鑑別点としては
ヒオウギズイセンの花弁は6片で雄しべ6と雌しべは1本、
ヒメヒオウギスイセンは雄しべ3と先端が3裂する雌しべが1本なのです。


今年は桜は遅かったが、その他の花たちは早そうな気配です。