12月2日の総選挙公示日における選挙演説を聴き比べると、安倍首相の勢いが他の野党党首・代表を圧倒している。明るい未来を予告し、希望を抱かせる安倍首相の主張に、国民は何となく信頼を寄せるであろう。
民主党は「中間層の復活」を掲げて戦うようであるが、陳腐な言葉が踊っているだけで新しさが感じられない。自民党から政権を奪取した時のような魅力は望むべくもない。
維新の党の訴えでは「身を切る改革」だけが目立ち、荒っぽさが付きまとう。党の顔である橋下市長が大阪にくすぶっている限り、ブームを再現することは難しい。
次世代の党、生活の党、社民党は、失礼な言い方であるが、消滅を待つだけである。
共産党はいつもながら気を吐いている。消費税撤廃、原発反対、軍国主義反対を叫んでおり、この党だけが自民党に真正面から戦を挑んでいる。
そして、野党共通の失敗はアベノミクスを選挙の争点にしてしまったことである。本来であれば、消費税増税や財政再建、防衛問題、規制撤廃などが争点でなければならないのに、アベノミクスを主要な争点にしてしまった。
アベノミクス自体はこれまでの自民党の景気対策とほとんど同であり、目新しいところがない。しかし、党首の名前を冠したことにより、何か新しく立派な内容を持つ政策のような印象を醸し出している。この得体のしれない政策が争点となったことにより、各党は安倍首相の掌の上で戦っているようなものであり、首相が掌を反せば、党首や代表の落選を含め野党が惨敗する可能性すら予見されるのである。
その上、前にも指摘したように、12月8日公表のGDP「2次速報」において7-9月期のGDP成長率がマイナスからプラスに変換することが予想される。このGDPマジックにより、アベノミクスの有効性が立証され、民主党をはじめ各野党の「アベノミクスの失敗」という主張は足場を失い、自民党完勝、野党完敗というストーリーが展開されることになる。
民主党は「中間層の復活」を掲げて戦うようであるが、陳腐な言葉が踊っているだけで新しさが感じられない。自民党から政権を奪取した時のような魅力は望むべくもない。
維新の党の訴えでは「身を切る改革」だけが目立ち、荒っぽさが付きまとう。党の顔である橋下市長が大阪にくすぶっている限り、ブームを再現することは難しい。
次世代の党、生活の党、社民党は、失礼な言い方であるが、消滅を待つだけである。
共産党はいつもながら気を吐いている。消費税撤廃、原発反対、軍国主義反対を叫んでおり、この党だけが自民党に真正面から戦を挑んでいる。
そして、野党共通の失敗はアベノミクスを選挙の争点にしてしまったことである。本来であれば、消費税増税や財政再建、防衛問題、規制撤廃などが争点でなければならないのに、アベノミクスを主要な争点にしてしまった。
アベノミクス自体はこれまでの自民党の景気対策とほとんど同であり、目新しいところがない。しかし、党首の名前を冠したことにより、何か新しく立派な内容を持つ政策のような印象を醸し出している。この得体のしれない政策が争点となったことにより、各党は安倍首相の掌の上で戦っているようなものであり、首相が掌を反せば、党首や代表の落選を含め野党が惨敗する可能性すら予見されるのである。
その上、前にも指摘したように、12月8日公表のGDP「2次速報」において7-9月期のGDP成長率がマイナスからプラスに変換することが予想される。このGDPマジックにより、アベノミクスの有効性が立証され、民主党をはじめ各野党の「アベノミクスの失敗」という主張は足場を失い、自民党完勝、野党完敗というストーリーが展開されることになる。