Skb-RS ~ロードスターはじめました~

北海道でロードスター(NB8C)と
デミオ・スポルト(DE5FS)を放し飼いする日記。

Skb-RSとは・・・

命は大切にしましょう

2006-12-13 23:10:51 | Weblog
「命」が今年を表す漢字、になったとか。

っていうか、一年を漢字一字で表すことに無理がある感が否めない。
コジツケてる感じがするのは俺だけ?
去年が「命」だったとしても、きっとそれっぽい説明で飾られただろうしw



突然だけど、酒鬼薔薇聖斗。

1997年に起きた、神戸連続児童殺傷事件(正式名をこういうらしい)の犯人の、当時少年。
この酒鬼薔薇が、現在、俺の住む街で働いている、という噂を聞いた。


まったく、悪質な噂だと思った。
シャレにならんです。
そういうのを面白がるのは良くない。たぶん噂でしかない。

この事件は、当時中学3年生の少年が逮捕され、当時中学3年生だった俺にとってはとても衝撃的なニュースでした。

この酒鬼薔薇について、冤罪説というのをいくつかのサイトで見た。
なんだか、怖くなってきた。

いいや、こういう話題性のある事件というものには、冤罪説というのはツキモノなんだろうなーとも思う。
酒鬼薔薇について、正直、憎しみも同情もあまりない。
真実なら当然、ヒドいことしてるし狂ってると思うけど。


で、まァ実際、この酒鬼薔薇が冤罪なのか真犯人なのかってのは、正直どっちでもいい(というと語弊があるんだろうか)。

ただ、冤罪説を説くサイトでは本当にリアルに、冤罪なんじゃないかっていう説が繰り広げられている。

この事件の場合だと、犯行予告文と少年の筆跡は違うとかって、写真付きで説明されている。実際それみたら、明らかに違う。あまりにも有名なあの、赤で直線だけで書かれた文字だけど。
ふだんの筆跡とはあきらかに違う概念で文字のカタチを捉えてる人間が、直線文字にしているとしか思えない。

あとは目撃証言がどうだとか、交友関係、家族関係がどうだとか。

いろんな角度から、酒鬼薔薇は真犯人じゃないという説が繰り広げられている。


それ読んだら、本当にどっちなのかわからなくなる。



俺がそれ読んで怖いと思ったのは、話の持って行き方によって、どうとでもなる、というコト。
俺も含めて多くの人は、この事件をマスコミを通してしか知らない。
マスコミは逮捕されたら半ば事件は解決したように報じるし、その次は犯人像を取り上げて、いかに狂った人物であったかを騒ぐ。
そういうのしか見てないから、俺はそれを信じ込む。
本当にそうなんだと思う。

でも、一度こうやって冤罪説を説かれると、あっという間にどっちが真実なのか、わからなくなる。

「嘘は嘘だと見抜く能力」って、そんなもの俺も持ち合わせていないのかも知れない。

だからもし、もしだよ、例えばマスコミが一斉に、「酒鬼薔薇は冤罪だ」と騒いで、それっぽいジャーナリスト達もそうコメントしたら、もう俺は絶対「冤罪説」を信じてしまうね。



っていうことは、
「日本は強い国。戦争に勝てば皆幸せになれる。もうちょっとの辛抱だ」
なんてことを何年間も叩き込まれたら、きっとそれ、信じちゃう。


冤罪で、罪に問われて自白した人の中には、長い間取調べを受け問い詰められるうちに、本当に自分が犯行を行ったんだと信じてしまう人も居るらしい。



すごいよね。




人間って、どれほど外からの刺激や錯覚によって生きているのかってことかな。


もうわけがわからない。


酒鬼薔薇が真犯人なのかは、俺にはわからない。
ま、警察がそう言うんだし、裁判でもそうなったし、冤罪説として決定的な証拠や他の真犯人の説もないわけだし、たぶん冤罪は無いんじゃないかなー、とは思うんだけど。

今となっては知ることはできない真実、本当の犯行が、9年前の神戸で、
映画でもドラマでも小説でもない、俺と繋がったこの現実の世界で、起こった事なんだから、

そういう意味でも、とても怖いことだ。



ちなみに俺は、警察を敵対視する人間ではありません。念のため。