主人公は、フードコートのうどん屋のパート従業員の真野朱音、家族は単身赴任中の夫とその連れ子の息子小学生の裕也と暮らす30代。
子供会の渉外担当として尾花公園に面したフェンスに南郷宅の家のイバラの棘が巻き付いて子供が何人もケガして危険なので剪定のお願いにいくことになるが、南郷不二美は50代後半の人暮らしでデッカイドーベルマンの犬を飼っており気難しいと評判が・・・・。
平凡な市民がトラブルに巻き込まれていくという「巻き込まれ型小説」の最新作。
ご近所のモンスターとのバトルとガンジーを尊敬する非暴力主義の息子が学校でのイジメをどう解決するか、義理の息子との距離をどう縮めていくのか、やられたらやり返せ主義の朱音との展開が面白い。義理の息子の裕也君が素晴らしい。
著者らしい身体の鍛え方も参考になった。2016年10月小学館刊
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