スヌーカーのブログはじめました!

スヌーカーって実は、ビリヤードより競技人口が多いんです。

スヌーカープレイヤー。スヌーカーの名場面をご紹介します。

スヌーカーのブログ No10

2013-06-10 02:07:32 | 1985 スティーヴ vs デニス


今現在、スヌーカーをやってらっしゃる方はご存知ないかもしれませんが、私(Ken、現在50歳)の世代で、有名な選手といえば、ジミー・ホワイトや、アレックス・ヒギンズや、スティーブ・ディビスになってしまいます。

お待たせしました。スヌーカーの大御所。スヌーカー界の美空ひばり、高倉健です。
ようやくスティーヴ・デイビスの登場です。

20世紀最大のスヌーカーの名勝負。1985年のスティーブ・デイビス対デニス・テイラーのエンバシー・ワールド・スヌーカー・チャンピョンシップ(スヌーカー世界1決定戦)の決勝戦です。

長丁場の試合で深夜にまでなったにもかかわらず、しかも当時衛星放送などなかった時代で750万人の人がテレビの前に釘付けになった名勝負です。
実は日本でも放送されました。

ワールド・チャンピョンシップの決勝戦は18フレーム先取で優勝です。

先にデイビスが8フレーム先取します。だれもが、この時点でまたデイビスの勝ちだと思ったでしょう。

しかし、デニスがどんどん追い上げ、最後は17フレーム対17フレームのファイナルゲーム・オブザ・ファイナルという観客にとっては、もうしぶんない見ごたえ十分な決勝戦となりました。



この試合、異常なんですよ。真剣に試合をご覧になっていただけると、伝わってくるんですが、試合会場が、異常な緊張感に包まれていくんです。異常な緊張感の雰囲気の中である事に加えて長時間の勝負になったために集中力もダウン。
たった二日間で、同じ相手とスヌーカーの試合を35戦こなした事になります・・・
両者共、体力面、精神面でも、くたくたの決勝戦です。
そのためか、両者とも普段だとありえないミスも連発します。解説者も、あまりにも長すぎる試合のために(Longest Flame)という言葉を何度か口にします。
17対17で最後は、残り1個のブラックボールで決まる(ファイナルゲーム・ファイナルブラック)という出来すぎな演出です。
この語り継がれている伝説的な名勝負を知らずしてスヌーカーを語ることなかれです。

極めてドラマッチックな・・なんだか古い映画を見ているような気分になってくる試合です。
でも過去に実際にあった名勝負です。

ワールドチャンピョンシップには魔物が住んでいるみたいな・・・・。
当時の物価としては、破格の1200万円が優勝賞金でした。
現在の優勝賞金は、約3600万円です。


■ では、ある程度、ルールがわかっていないと、ご覧になっても面白くないので、ポイントだけお教えしておきます。

スヌーカーはポイント加算のルールで、赤ボール(1点)、黄色(2点)、グリーン(3点)、茶色(4点)、青(5点)、ピンク(6点)、黒(7点)です。最終的にポイントが多かった人の勝ちです。
赤、赤以外の玉と順番に入れていき、赤はポケットに入れば戻しません。赤がなくなってから、最後に他の色の玉を順番に入れていきます。
映像はカラーボール(赤は、すべて入れ終わった状態)のみからの後半の展開からです。入れる順番も、黄色→グリーン→茶色→青→ピンク→黒です。

今までの歴史上、ありあえない1時間以上かかった決勝戦(ファイナル・フレーム)なので、映像は約15分程度の後半のショートバージョンです。では、その異常な会場の雰囲気を味わってください。


(パート1、約10分間の動画です  ↓)




(パート2、約8分間の動画です  ↓)




おまけは、その歴史的試合からの25年後の同窓会記念試合・・・・笑えます・・・
会場にはカナダのスヌーカースター、Cliff Thorburnまで観戦に来ています。

約10分間の動画です。 ↓









スヌーカーのブログ No9

2013-06-08 14:59:48 | Ronnie O'sullivan
「ロニー・オサリバン・マジック!」

スヌーカーをあまりご存知のない方でも楽しめる試合をお見せしようとすると、やはり
ダントツにロニーの試合が多いのです。

私が選んだロニーのベスト・クリアランスです。

2008年のNorthern Ireland でのシーンです。

Dave Harold選手が赤ボールをミスったところから、ロニー・マジックが始まります。

最初に狙ったレッドボール以外の赤ボールをポットするのは至難の技です。

スヌーカーを少しでもご存知の方は、
「ここから全部の赤ボール突ききるのは無理でしょ」と100人中、99人は思ってしまう配置です。

その状態から、取りきってしまいます。

まさに、ロニー・マジックです。みごとです。


※ご覧いただく前のスヌーカーの基本的なルール

赤ボールが残っている場合は、最初は赤ボールを狙わないといけません。
赤ボール、とその他の色のボールを交互にポケットです。
ポットした赤ボールはテーブルに戻しません。
赤以外のボールは所定の決まった位置に戻します。
すべての赤ボールがなくなったら、イエロー → グリーン → ブラウン → ブルー → ピンク → ブラックの順番になります。

約6分間の動画です。 ↓






スヌーカーのブログ No8

2013-06-05 00:31:12 | Judd Trump


以前も紹介したスヌーカー界の次世代ホープであるトランプ様の強烈バックスピン集です。

あいかわらず、世界中で追っかけがすごいみたいです。

スヌーカーは台の大きさが、ビリヤード台の2倍あるので、ロングショットは入れるだけでも大変です。

ロングショットで、強烈なバックスピンなんて、神業というか曲芸に近いです。
まるで手玉が、生き物みたいに戻ってきます。

「ビリヤードで、そのぐらいの引き玉やったことあるよ」と言う方もいらっしゃるかもしれません。
スヌーカーの台でロングの引き玉やってみてください。あんなロングショットだと引けません。
まず、入りません。引けても、せいぜい、わずかに5センチほど戻ってくる程度だとおもいます。
そんなに引く必要があるの?とおっしゃる方もいらしゃるかもしれません。
アンド・セイフティーの為なんです。
スヌーカーは、まず最初に赤い玉を狙わないといけません。はずして赤い玉が密集している場所に手玉を残すのは致命傷だからです。
逆に赤を入れて、あれだけ引ければ、赤が狙えない所に隠す事も可能になります。

スヌーカーでのロングショットのバックスピンは距離が長いので、手玉が走る途中で、スピンもかなり死んでしまうのですが・・・。

神業のバックスピン、ご覧ください。

タイトルは「Naughty Screw」、英語で引き玉は、Screw Backです。

まさしく、「そんなアホな引き玉!」と言いたくなるようなスクリュー・バックです。

最近TVの解説者は、この強烈スクリュー・バックを、「ジャド・トランプ・スペシャル」と呼んでいます。

約4分間の動画です。 ↓