20190722鎌倉の講演会へ①

2019-07-23 14:34:25 | お出かけ茶道鎌倉
2019年7月22日(月) 
鎌倉支部主催の講演会へお出かけ。

東海道線に遅れがでているとニュースに心配したが皆さん無事に到着。

まず、お呈茶席へ。
御菓子

滝幕 鎌倉三鈴製

たっぷりで濃いめのお薄を一服頂く。
大寄せのお茶会で何服も頂くときは
あまり大服は困るけれど、今日は丁度良い。

会場へ。



午前の部 
講師 報国寺住職 菅原義久
「平常心」~平常なる心とは~
午後の部 
講師 鎌倉彫作家 三橋鎌幽
「禅と茶道と鎌倉彫」


幹事長の挨拶。
利休居士、歴代宗匠、物故会員に黙祷
ことばの唱和
(うちのお弟子さん暗誦できない、若いうちに憶えておきなさい)
利休百首 
その道に入らんと思う心こそ我が身ながらの師匠なりけり


報国寺の菅原義久ご住職による
「平常心」についてのお話

ご登壇になると、
勢いよく拍手する人がいて、
つられてパラパラと拍手が上がる。

お坊様に拍手はしないの。

初め建長寺官長に講話の依頼がありましたが、
建長寺開山蘭渓道隆大覚禅師の遠忌が7月24日にあり、
ご多忙で、建長寺派の報国寺のご住職がお越しになりました。
菅原ご住職もこの後、お手伝いに伺うそうです。

講演会の設定はいろいろ配慮しなければならず大変ですね。

○建長寺開山から三代のお話。

大覚禅師は宋から渡来した始めは常楽寺にされた。
(ネットみたら寿福寺にと ある。私の聞き間違いかも?)

「喫茶去」という禅語を発された。

日本の修行僧が説教を受けた後、本来は座禅を組むのに、
禅堂に居らず、居室に戻り教えを書き留めていた。

宋の言葉で教えを説かれ、通訳も充分でなく、
聴いた言葉をすべて必死で書き留める。

その気持ち解ります。
お稽古の帰り、横須賀線の中で、
とりあえず先生が言われた事をすべて書いていました。

大覚禅師は禅の教えを言葉で伝えるだけでなく、
お茶を通して教えることにしたのです。
そこで「喫茶去」 まぁお茶でも召し上がれ。
「去」は強調で「され」という意味はありません。


二代は大覚禅師の弟子、南浦紹明(なんぽしょうみん)大応国師
(ネットみたら(しょうみょう)とも。私の聞き間違ではない)
駿河の国生まれ日本の人
大徳寺の天源院にも住された。
(入宗して)台子を日本にもたらされた。

台子は元は幅一間(181cm)もある大きな物だそうです。
上野の茶道具展で見た台子もかなり大きかったけれど、
更に大きい!

三代は大応国師の弟子、宗峰妙超(しゅうほうみょうちょう)大燈国師
大徳寺を開山

○修行の心得
常に良いと思う事を平常心で繰り返す
平・・・たいら 凸凹なし おだやか
常・・・つねに いつも かわらない
心・・・こころ 気持ち 心持ち

(鬱々と何もしたくなかったり、たまにハイになったり 凸凹な私)

菅原ご住職は剣道をなさる方で、
宮本武蔵の五輪書 水の巻 「兵法心持ちの事」
のお話が面白かったです。
こちらも平常心を説かれています。

力まない。 大事ですね。

○坐禅の基本 調身・調息・調心
調身・・・安定した正しい姿勢を作る
調息・・・安定した正しい呼吸を行う
調心・・・安定した正しい姿勢で安定した正しい呼吸ができた時、
     平常なる心が宿る

役員によるお礼の挨拶

50年前に円覚寺官長様にご講話をお願いしたおり、
拍手して叱られた事を話した。
その時私もいました。
お弟子さんがお坊様の講演会に行くときは、
拍手をしてはいけないと念を押します。

皆で起立し、礼をして感謝しました。


もう少し静かにお稽古したい。
よくしゃべる人がいるのですよね。

自分で実況中継しないとお点前出来ない人とか。
主客総礼したとたんに喋り出す客とか。

以前、子育て中でイライラ怖い顔をして来た人が
四方捌きをしているうちに、す~と穏やかな良い顔になった。

これが平常心、お茶を稽古する意味でしょう。

以前から拝読していたgooブログ
稽古とは「点前に集中して無になる時間を持つ」とありました。

コメントできないので無断でLINKさせて頂きます。
こちら です。

午後の部へ つづく

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