今月上旬に緊急搬送されて入院してからというもの、幹線道路を颯爽と走る救急車のサイレンを耳にするたびに医療センターで処置をしてくれた方の顔を思い出す今日この頃
彼らに命を救ってもらったことを多大に感謝する一方、昨今の事態を経験した自分が何ら人の役に立っているのだろうかと自問自答してしまいます...
しばらく先のことは考えず、今は“生きるていること”に浸りたいですが
さて、早いもので2月のバレンタインデーに次いで、先日3月14日は「ホワイトデー」でした。
女性からバレンタインチョコレートをもらった男性が返礼に何かプレゼントをするといった風習は、菓子業界が昭和50年代にマシュマロやクッキー、キャンディー等を独自販売したことにはじまり、キャンディーの販促に結び付けようと全国飴菓子工業協同組合(全飴協)関東地区部会が「ホワイトデー」として催事化し、1978年に全飴協の総会で「キャンディーを贈る日」として制定もの。
その後、2年の準備期間を経て1980年に第1回「ホワイトデー」が開催されたのです。
(ホワイトデーを3月14日と定めたのは諸説ありますが)
今や形骸化したイベントながら、いただいた以上はそこに何かしらキモチが込められているワケですからね、誰彼限らず「お返し」はしないといけませんて(笑)
というワケで今年は「クグロフ」を焼いてみました
ドイツとの国境近くフランス東部のアルザス地方で昔から作られているクグロフは、山のような独特なフォルムにアイシングや粉糖をかけたどこかノスタルジックな可愛らしさのある発酵菓子。
華やかな王冠形も特徴でしょうか、フランス国王ルイ16世の王妃「マリー・アントワネット」がこよなく愛したお菓子として有名です。
伝統的なクグロフは、イースト菌を使ったパンのような生地にリキュールで香りつけした干し葡萄などを練りこんだブリオッシュ風なのが一般的ですが、お手軽にアーモンドプードルを配合してサクッとした焼き菓子風に仕立ててみました。
以前仕込んだラム酒漬けの房干しレーズンを生地に混ぜ、余熱をとった後にクーベルチュールチョコレートでコーティング、最後にチップ状にした柚子をトッピングして酸味のアクセントに。
滅多に使わない焼き型だったので加熱時間の調整が難しかったですが、何とか狙い通りの口当たりに妻もニンマリ。
今年はプレゼントを買うキモチのゆとりもなかったので、喜んでもらって一安心でした。
ゴチソウさんです。
▲去年はスニーカーを贈ってましたねb
【-おまけ-】
ラムレーズンが悪くならないうちにと、カトルカール(パウンドケーキ)も焼いておきました。
生地に“混ぜ物”が多いと比重が嵩んで焼き上がりの時間調整が難しいですね...(こっちは焼きすぎたカンジです)
“華麗なる週末”は、いつもと趣向を変えてカレー汁を作って「つけ蕎麦」に仕立てました
前日の残りものを流用したカレーうどん(そば)ともなれば「カレールウ」の味が主体ですが、意外にもスパイスで調味した方が手っ取り早く風味よろしくアッサリとした味わいになるのでオススメです...
(この蕎麦の量は完食できませんでしたが:笑)
で、本日の昼ご飯も相変わらず昨晩チャッチャと仕込んだオカズに、炊き立てご飯を添えていただきました。
・白米と雑穀米の炊き込みご飯(舞茸・あさり・油揚げ)
・野菜スープ
・焼き銀鮭
・ピーマンと油揚げの煮浸し
・茄子の揚げ浸し
・出汁巻き玉子焼き九条ネギ入り
・切干大根と椎茸の煮物
食欲だけは元に戻りました(笑)