![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/49/dd/7225c778fb346a723d839ea512b02c76.jpg)
都内の主要駅は、今やターミナルとしての役割だけでなく“観光拠点”として開発を進めてしまうため、
国内外問わず集客が“一極集中”しているのは、日々の混雑を見れば明らかなこと。
これを地方の商店街に置き換えると、事態は更に深刻で...
“シャッター通り”なんてコトバを耳にします。
(ここで何を書こうが変わらないと思いますが)駅という“点”から伸びる商店街が“線”を成し、
それが幾重にも重なって街区となるような“面(エリア)”的な“まちづくり”をしていなかいと、
東京と言えど遠い未来は怪しい気がします...
やれやれです。(建築設計をしていた頃があったので、ふと考えてしまいます)
さて、いつもの散策途中のランチで立ち寄ったお話。
都市開発等の呷りを受けて、街には見捨てられた空きスペースがある中、
それらを有効活用した空間は個人的に興味をそそります。
東京駅~有楽町駅間のガード下もその一つ。
未だに“昭和のセット”のような佇まいをした老舗から、モダンに“リファイン”された店舗など、
数多くが壁を寄せ合っています。
(前置きが長くなってしまいましたが...)
店名そのままに『インドマグロの玉菊』という、明らかにマグロがウリではあるものの、
その妖しい雰囲気に惹かれて足を踏み入れてみました。
ドアを開けるとビックリすることに、幅が狭く、奥行きの長--い店内
(路面側とガード真下の2つの入口があります)
正に“ウナギノ寝床”でした。
それもあってか、レジで先に注文する「前払い」のシステム。
で、食事メニューは言うと
--------------------------------
*カマ、中落ち丼
*ネギトロ丼
*大トロ丼
*中トロ丼
*マグロ丼
*マグロかま焼き定食*サバ塩定食
*サバ味噌定食
*カツカレー*他
などがラインナップ
--------------------------------
妻は迷わず、マグロのかま焼き定食(800円ちょっと)を注文。
自分は迷った挙句、100円引きに叩き売りされたカツカレーに。
そもそも“カマ”とは魚の胸ビレ辺りの部分を指し、「鎌形」なのでカマと呼ばれています。
マグロは広大な海域を常に泳いで暮らす回遊魚ですから、その胸ビレは必然的に運動量を要し、
肉質がよい上に脂も乗った希少部位。
しかもマグロのカマともなると、中トロやカマトロ・大トロに隣接する部位なので美味しさも折紙付き。
(妻は注文して正解!)
ドンと構えた大きな塊が二つ。
レモンの絞り汁をかけると、マグロ肉の美味しさそのままに
香ばしい醤油味が染みて疑いもなく美味しかったようです(妻より)
自分は骨・殻から食べる部分を外したり、ホジったりするのが苦手なのですが...
このカマ焼きは多少の労力に見合うだけの御褒美が得られるようです...
カツカレーはと言うと...
白い山脈に見合わない小さなカツが広大な湖にダイブするの躊躇っている様相で提供されました。
決して厚くはないカツは口内が痛くなるほどカリカリな仕上がり。
カレーは具ナシで業務用っぽい味付けでしたが、総じて満腹感のある一皿でした。
ごちそうさんでした。
JR山手線内の駅近・路面店ながら、週末の昼から飲酒できる上にリーズナブルな価格設定の食事メニューは常連客には重宝していると思います。
自分としては“食わず嫌いは勿体ない”と実感した一時でした。