「新型コロナウイルス」感染拡大の影響で経済的な打撃を受けた観光産業を救うべく、“旅行代金の最大50%が支援される”政府主導の「Go To トラベルキャンペーン」が報道の中では盛り上がっているところ、我が家はしばらく静観と決めていましたが...
10月から東京(東京都民・東京都への旅行)の追加、地域共通クーポンが展開されることやコロナ禍で延期されていた展示会が徐々に再開されていることが分かり、公共交通機関が混雑する前の今しかない!と一念発起して静岡で開催中の展示会へ出かけたのは9月末のこと。
今回、観光は一切せず、ただ“美術館に行こう”とある意味贅沢な時間、思い起こせば食べてばかりでしたが(笑)、いつも通り書き留めておきます
東京駅から静岡駅まで新幹線に乗車すること一時間半弱でしょうか、早々と到着して朝ごはんを食べる店を捜索。
駅ビル内で店自慢のホットドックを食べる予定でしたが、営業時間の急遽変更により遭えなく断念...
他にモーニングメニューを提供する店を探して、だし茶漬けの専門店「えん」に足を運んだところ、朝一番とあって和モダンの店内には先客が一組。
“出汁と素材”にこだわった和食屋の本格的な味が気軽に楽しめるという、だし茶漬けを食べてみました。(店頭に並んだ「おにぎり」も美味しそうでした)
■朝食 だし茶漬け (だし茶漬け+小鉢一品+お漬物 のセット) ※出汁おかわり自由
・蒸し鶏と青菜
・焼き鮭とごま昆布
・釜あげしらすと南高梅
・刻み菜漬けのぶぶ
▲蒸し鶏と青菜のだし茶漬け
当初のパン思考を切り替えて...朝からキチンとドンブリご飯を食べられるのは有難いこと。
宗田節・鯖節・鰹節の削り節3種類に昆布・いりこ・鰹でとった和風だしに鶏がらスープを合わせ、酒・味醂・白醤油・焼き塩で調味し、全ての素材をなじませた光厳色のオリジナル出汁が、粘り気の少ない「国産米」と相まって旨味の強い上品な味わいで、サッと飲むようにいただきました。
外食でお茶漬けは割高感があるものの、サッとアッサリした食事の選択肢として“朝からお茶漬け”も在りですね。
ゴチソウさんでした。
で、JR静岡駅前のロータリーからバスに揺られること30分、お目当ての「静岡県立美術館」に到着
昨年6月から福岡市美術館を皮切りに全国6会場で展開している「富野由悠季の世界」展に足を運びました。
■会場・会期
【-終了-】
第1会場:福岡市美術館
会 期:2019年6月22日(土)~9月1日(日)
【-終了-】
第2会場:兵庫県立美術館
会期:2019年10月12日(土)~12月22日(日)
【-終了-】
第3会場:島根県立石見美術館
会期:2020年1月11日(土)~3月23日(月)
【-開催中-】 ←ここです
第4会場:静岡県立美術館
会期:2020年9月19日(土)~11月8日(日)
【-会期変更-】
第5会場:富山県美術館
会期:2020年11月28日(土)~2021年1月24日(日)
【-会期変更-】
第6会場:青森県立美術館
会期:2021年3月6日(土)~5月9日(日)
関東地方の会場がないので、「(東京が追加される前の)今しかないでしょ!?」と妻の後押しもあって重い腰を上げたわけです(笑)
当ブログを永らく閲覧されている方は御存知かと思いますが、富野由悠季氏は「機動戦士ガンダム」の生みの親。
日本初の30分テレビアニメシリーズ『鉄腕アトム(1963年~1966年)』の制作に携わるなど、日本のテレビアニメーション100余年の歴史の創世記を知る人物であり、今なお前線で活躍するアニメ監督・演出家・脚本家・漫画原作者・作詞家・小説家です(肩書が多すぎます:笑)
▲ロビーはソーシャルディスタンスが確保され、整理番号で入場制限
昨年、生誕40周年の代表作「ガンダム」シリーズをはじめ、「伝説巨神イデオン」「聖戦士ダンバイン」といった富野氏が手掛けた多くの作品・演出から膨大な資料を紐解いて、大きく6つのテーマで構成されています。
第1部:宇宙(そら)へあこがれて
第2部:人は変わってゆくのか?
第3部:空と大地の間で逞しく
第4部:魂の安息の地は何処に?
第5部:刻の涙、流れゆくその先へ
第6部:大地への帰還
▲入口付近の巨大タペストリー
少年期から現在まで至るまでを時系列に展開し、企画書(企画メモ・骨子)、キャラクター・メカニック・舞台設定のラフデザイン、絵コンテ、原画、セル画、背景画、映像、玩具・プラモデル(ガンプラ)と、とにかく膨大な物量でした。
機動戦士ガンダムの第1話など要所に設置された映像(他、トータルで軽く一時間超)や絵は勿論のこと、監督自らがイメージ画を使った演出・修正指示や手書き原稿といった文字情報が最たるもので、一字一句全てを黙読するのは途中で断念するほど。
さらに安彦良和、大河原邦男、中村光毅、湖川友謙、塩山紀生、永野護、北爪宏幸といった大御所クリエーター達が手掛けたデザイン案、イラスト原画、セル画も多数展示され、原寸のジャケットやポスターを目にすることができて感動しました。
これから会場に足を運ぶ方がいると思うので多くは語れませんが、一番印象に残っているのは富野由悠季氏のメモ書きでしょうか。
“ここまでやるのか!?”“監督、こんな事もしてたの!?”と冴えわたるセンスと演出の妙、そしてスタッフとのコミュニケーションの一端を垣間見ることができたと思います。
▲撮影不可につき入口に設置された「ダイターン3」が唯一のフォトスポットw
序盤は音声ガイドナビゲーターを手にして意気込んで歩を進めたものの、その物量に圧倒されて中盤で作戦変更...
一度退場して館内のカフェ&レストラン「Ridin TERRACE」で昼休憩にしました
敷地内の池を見渡せる落ち着いた店内は、しっかり感染予防がされて一安心なところ、妻ともども初めて食べるアラカルトメニューに舌鼓。
■ご馳走焼きグリルプレート:BBQプルドポーク&ライス(野菜ポタージュ・サラダ付き)
プルドポークとは、豚の肩・ロース肉をゆっくりスモークした後、手で細断してソースと合えたアメリカのバーベキュー料理。
コンビーフを彷彿とさせるビジュアルながら、手で解した独特の食感が程よい脂身と相まって今までにない味わいでした。
■ソレントピザ バジル(スープ・サラダ付き)
ソレントピザとは、ヴェネツィアのゴンドラの形をモチーフにした食べやすいピッツァ。
ピザ生地は重量感があって外はカリッとした味わい、具だくさんな野菜と相まって食べ応えも充分でした。
ゴチソウさんです。
もう一つ気になったのが、スープの器。
カトラリーと一体化したプロダクトデザインが何とも秀逸です。
隣席で仲良くランチをしていた老夫婦が「九州にいる孫がガンダム好きでね、代わりに私の目で見てあげようと思って来てるの!」と声高々に電話している姿が印象的でした...
自分には到達できそうもない領域です(笑)
再入場してみると、展示室は総じて適度な混雑状況。
今回の展示意図を汲み取りつつ、存分に楽しむなら前日から睡眠をしっかりとって用意周到に限ります...
ついつい富野氏の手書きメモを読み込んでしまうと、一日あっても足りないですって。
最終的に我が家は4時間近く滞在してましたからね(ヘバリました:笑)
思い起こすと多感な学生時代に出会ったガンダムは自分の“為人を形成する”大きな要因でありながら、社会人になる過程で内心に引っ込めてしまったものの、シリーズの勢いは途切れることなく作品は増え続け、高齢(11月で79歳)ながらも邁進する富野氏の姿勢に目を背けることができませんでした。
そして“好きなモノは好き”と云える自分でいられるのも、妻の理解あってのことで有難いです。
(一人ポツンと待たせてしまい申し訳ない...)
富野由悠季氏の次回作に期待しつつ、タイミングが合えば富山・青森の会場にも足を運んでみたいですね。
近くに住んでいたら、ぜひ足を運んでみてください
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■富野由悠季の世界
https://www.tomino-exhibition.com/index.html
■静岡県立美術館
http://spmoa.shizuoka.shizuoka.jp/
(つづく)
【-おまけ-】
今日は夫婦そろって在宅業務につき昼ご飯は、こんなカンジで仕上げました
・白米
・キーマカレー
・秋鮭の塩焼き
・出汁巻き玉子焼き
・茹でブロッコリーに粉チーズ
たまには変わったモノを食べさせてあげたいですね(笑)
…お茶漬けから始まり、
全ての料理を見たら
お腹が鳴っている自分でした笑
ガンダム世代なので
高松にもあればな、思いました😄
コメントありがとうございます😊
この展示と食べ歩きだけの、ある意味贅沢な遠出でした。
盛況が続いて会場が増えるといいですね🚆
同じガンダム 世代として引き続きよろしくお願いします!