オカシのキモチ

日々の昼ごはんとお菓子作り、
そして休日は散策という名の食べ歩き。
食いしん坊夫婦の備忘メモです。

夏の京都2016 vol.16 ~四条寺町 御多福珈琲(オタフクコーヒー)~

2016年09月02日 | ├ 東海/関西
約半月前からお届けしている「夏の京都2016

毎度の事ながら、二泊三日の“2日目”はギュッと詰まった行程とあって
普段感じない心地良い疲れが襲ってきたところ、そろそろ〆の一時。



▲祇園祭で賑わう商店街

前回登場した龍鳳が立地する「寺町通り」は、通り名に寺という文字が付くように本能寺をはじめ
本禅寺、廬山寺、本満寺、十念寺、阿弥陀寺など多くの寺院が豊臣秀吉の命により集められました。

安倍晴明で知られる陰陽道では、鬼の出入りする「鬼門」となる“北東”が
万事に忌むべき方角といわれているため、秀吉は京都東に位置する寺町通りに
寺院を集めたことで鬼門を防いだと言われています。
(その他、鬼門避けのために北東の角を塞ぐように建物が配置する街並みが京都には残っているようです)



▲オープンは2004年

そんな寺町通り、寺町四条の南(下がる)にある『御多福珈琲』に立ち寄りました。
地下へと向かう階段を下りると、店内はシックな木目を基調とした内装に
ワインレッドのソファが並ぶレトロな雰囲気。

白シャツにネクタイとベストを颯爽と着こなす昔ながらの喫茶店オーナーの佇まいに
“大人の店”という印象を受けるも、気になるのは特徴的な長いモミアゲ(笑)



▲マッチ箱のイラストにも味があります


▲コースターも店オリジナル

どこかで見かけたことあるような...と記憶を掘り起こしたところ、
京都百万遍、知恩寺の「手づくり市」に出店(2001年~)している方でした。

手づくり市で一台の屋台から創業し、リアル店舗を開業するに至った先駆的存在なんでしょうか...
まさか、ここで飲めるとは思いもしませんでした



▲自慢のブレンド珈琲は香りよろしくまろやかw

ハンドドリップで丁寧にコーヒーを淹れる様は、少し腰を屈めた独特のスタイル(これを見て確信)

カウンター席だったので、今後の参考にマジマジと観察してしまいました(笑)

珈琲の味わいも然ることながら合間合間の会話に潜む絶妙な京都の距離感と話題が心地良く、
あの晩は珈琲カップ(ウェッジウッド)や祇園祭の見所など色々と話をさせてもらいました。



▲恐らく奥さんが作ったであろうプリンはスがちょっと多めw

大人をわきまえた常連客の会話も適度なノイズとなり、一人旅でも安心して足を運べそうな喫茶店で、
観光客目線では“アットホーム”とはまた違った、東京の喫茶店にない独特な“もてなし”の雰囲気が印象的。

店に入った瞬間の「おいでやす~」の迎え言葉は今も思い出します...

ごちそうさんでした。



▲夜の京都駅前は煌々としていました

これにて二日目の工程が全て終了です。

(つづく)

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