オカシのキモチ

日々の昼ごはんとお菓子作り、
そして休日は散策という名の食べ歩き。
食いしん坊夫婦の備忘メモです。

いざ、新潟へ...vol.10 再び「富野由悠季の世界」展とご当地グルメ食べ歩き(後編)

2021年11月10日 | ├ 北陸/甲信越

決して楽観視できませんが...新型コロナウイルスの新規感染者数が減少し、街やオフィスに少しづつ活気が戻ってきました

そして列島各地では紅葉が進み、「そろそろ出かけてみようか」とようやく観光地にも賑わいが戻ろうとしているところ、小田急線の殺傷事件に端を発した京王線の刺傷、そして九州新幹線の発火未遂と相次ぐ“物騒な事件”が嘆かわしい今日この頃

報道番組が映像を繰り返し垂れ流すことに問題を感じる一方、いずれも走行する電車内で起きた事件ですから、長距離走行の通勤列車を利用する身としては身近な「恐怖」でしかありません...

その場に居合わせた際の対処方法として「車内非常ボタン」を押して乗務員に状況を伝えてください、、、
と各社方針はあるようですが、逃げ場のない車内危険物を持ち込まれている時点で犯行は始まっています

そんな不安を解消するためにも新幹線をはじめ、長距離を走行する在来線やバス運行会社においては手荷物検査の本格運用や模擬訓練の実施を徹底した上で、その様子を報道番組が伝えることで再犯の抑止力につながると思います。

 

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いざ、新潟へ...再び「富野由悠季の世界」展とご当地グルメ食べ歩き(前編) - オカシのキモチ

近所の街路樹が日毎に色付きはじめて、秋の装いを感じる今日この頃...もう11月、寒いワケです。残る年内、最終営業日まであとどれだけ働くのか、...

いざ、新潟へ...再び「富野由悠季の世界」展とご当地グルメ食べ歩き(前編) - オカシのキモチ

 

▲[前編]はこちら

さて、「新潟」へ美術鑑賞という名目で決行した日帰り“グルメ旅行記”の[後編]戦です

富野由悠季の世界」展が開催された新津美術館から、バス便で再び新潟駅に戻ってきました。

 


改めてJR新潟駅を見るのは一昨年以来で、現在は約60年ぶりのリニューアル工事中で「新駅舎」が徐々に姿を見せつつ、今年度末には在来線の高架化工事が完了し、その後は線路切り替えなどを行って全線が高架ホームで運行するようです。

新駅舎の外観デザインは、木の温かい雰囲気を表現した木目調の飾り柱を等間隔で配置し、ホームに降り立つと柱と柱の隙間から街が見える仕組みにしたそうです。

完成した駅舎は、次に足を運んだ際の楽しみにしたいと思います

 

夕飯を見据えた新幹線の発車時間まで残り僅かでしたが、以前の旅行で取りこぼした“あるモノ”を自宅用に買っておきたいらしく、妻の先導で向かったのは東万代地区の天明町

雪が降って気温の低い地域や日本海側で多く見られる「片側式アーケード」のかかった商店街を歩くと越後湯沢を散策した時のことを思い出します...

看板建築横長に統一した看板、そして降雪地ならではの縦型信号機等、個人的には“渋い”光景に興味津々ながら先を急いで辿り着いたのがコチラ。

 


■鶏専門店『せきとり』東万代町店
今や全国的にブームの「唐揚げ」と云ったらコロコロとした骨ナシですが、「半身揚げ」といった鶏料理を知ったのはココ最近のこと

新潟市のみならず県内には鶏料理の専門店が多数あるそうですが、その半身揚げの元祖と云われる『せきとり』は戦前から養鶏業を営んでいた関 正吾さんが昭和34年に屋台で“カレー味”の半身揚げを提供したのが始まり。

 


▲過去に「からあげグランプリ」で3回の最高金賞を受賞した逸品ですb

当時は手頃な値段でボリューム満点、冷めても美味しいカレー味の半身揚げは徐々にヒットして今や「新潟のソウルフード」なんだとか。

以前の新潟旅行では専門店を回ることができなかったので、今回は揚げ時間15分を待ってテイクアウトしてきました。

包装の隙間から立ち込める芳醇なカレー風味を我慢したものの帰宅した頃には匂いは一切なく、温めると不思議!?
食欲をそそるスパイシーな香りが甦ってプリっとした食感よろしく肉々しい食べ応えでした。

 


■珈琲倶楽部 東大通店
「せきとり」に向かう道中、コーヒー好きとしては無視できない香しい豆の匂いに釣られて寄り道したところ、整然とした店内に珈琲樽が鎮座した自家焙煎のお店でした。

出来ることなら好みの豆を焙煎する時間を待って一息したいところでしたが、イチオシの珈琲豆を買うだけに...
取り扱う珈琲豆は60種類以上、モーニングメニューもあったので次の機会に足を運んでみたいですね。

 


■健康寿司『海鮮家』
旅の〆はテナントが立ち並ぶ駅ナカ、JR新潟駅の新幹線改札口手前にある回転寿司?!
回転レーンはあるものの、寿司は回ることなくカウンターに陣取った職人さんが握って一枚づつ提供するスタイルで、我が家と同じく観光客やJリーグ観戦・出張帰りのお一人さんで店内は満席でした

 


▲アオサ味噌汁をお供に臨戦体制b

寿司下駄にのったセットがお手軽でしたが...
その場で捌く握り寿司を味わいたかったので一皿2貫を妻と分けて味わうことに。
なるべく定番ネタは避けて、新潟産(佐渡沖)で捕れた旬ネタ狙いで順に注文してみました。

 

●新潟産 本日のおすすめ

▲生しらす 軍艦


▲すずき 握り


▲天然ぶり 握り


▲ノドグロ 握り

甲乙付け難い4皿は、どれも旨し!
食べている間に続々と完売、ホワイトボードから無くなりました...

 

●新潟産のネタ

▲舟べた 握り


▲ほうぼう 握り


▲あら 握り

・舟べた
 新潟では「タマガンゾウビラメ」と呼ばれ、鮮度のいい弾力と淡白な旨味が秀逸。 
・ほうぼう
 新潟では「きみよ」と呼ばれる深海魚で透き通るような白身が美々。
・あら
 同じハタ科のクエを彷彿とさせる高級魚の白身は上質。

関東地方で馴染みのない白身でしたが、どれも味わい深かったです

 

●定番メニュー

▲ねぎトロ 軍艦


▲いくら 軍艦


▲生ウニ 軍艦


▲ズワイガニ 握り


▲中トロ 握り


▲塩いなり

「定番」と一括りするまでもなく...
旨さ当たり前のド定番といったところ、特に中トロは口の中で文字通りトロける美味しさでした。

ゴチソウサンです...


回転寿司はエンターテインメントとして確立しているものの、食品ロス削減のためにも食材を無駄にしない運用は好感が持てますね。
手間がかかっても、鮮度の良い握り立てを食べてもらいたいという気持ちが伝わってきますから。


最後は時間の許す限り、新潟土産を物色しました


■越後名物 笹だんご/越後獅子のさかたや
笹だんご」は戦国武将の上杉謙信が携帯食として作らせたことに由来する、新潟の代表的なお団子。
新潟の「笹だんご」と云えば、田中屋がお馴染みですが、こちらは駅構内の売店でサッと手にしたもの(もう時間なくて)

あんを出来立てのよもぎ餅に詰めて熊笹の葉でくるみ、両端を結わえる、県内製造社は恐らくこの一連を一つひとつ手作業で仕上げているワケですから恐れ入ります...(保存が効きませんからね)
笹の葉を広げるとフワッと香りをまとった団子はモッチリとして何処か懐かしい、そして誤魔化しようのない味わいです。

 


■新潟名物 笹だんご の田中屋
「笹だんご」がなかったのでショーケースに残ったお団子を一つずつ買ってみました。
・草しんこ餅
・草大福
・うぐいす
・栗大福

幼少時にもらった新潟土産の笹団子が妙に美味しくて印象に残っていたのは、基本的に材料の品質が高かったからでしょう。
これら団子の材料には全て「国産うるち米上新粉」使用と明記されてましたから、子供の舌は正直です。

特筆すべきは「草しんこ餅」。
原料のヨモギは古来より邪気を払い健康を育むこととされ、東日本大震災の被災地支援として販売し、「ふくしま子供寄付金」に寄付されたそうです。
新潟の方も中越地震で被災経験があるだけに助け合いの精神に頭が下がる思いです。

 


■新潟銘菓 河川蒸気/新潟菓子工房「菜菓亭」株式会社いえい
発売開始から30年余り、今なお年間70万個以上を発売する「河川蒸気」は、明治時代から昭和初期に活躍した河川の蒸気船をモチーフにした新潟の隠れ銘菓とささやかれる逸品。

黒糖の風味を効かしたフワフワでモチモチ食感の生地に上品な甘さの小豆クリームを挟んだもので、和風オムレットというか洋風蒸しどらやきとでもいいますか...不思議とクセになる美味しさでした。

 


■新潟 南蛮えび煎餅
職場スタッフからの帰省土産でお裾分けしてもらう海老煎餅は、どれも同じ印象でしたが...コチラは別格!
新潟は佐渡市・村上市・新潟市・糸魚川市の水深200m以深の海底から水揚げされる「ホッコクエビ」はキラキラと輝き、やがて真っ赤に色づくことや形が赤唐辛子に似ていることから「南蛮えび」と呼ばれ、甘エビ並に甘みが強く、他のエビとは違った独特の食感が特徴だそうです。

その南蛮えびを身だけでなく頭から尾まで丸ごと摺り下ろして煎餅生地(国産米)に練り込んでカリッと焼き上げた「南蛮えび煎餅」は、えびの風味が際立って粒一つひとつがサクサクの新食感!
エビの美味しさが口一杯に広がりました...

 


■北海の華 サーモン塩辛/株式会社 三幸
お取り寄せ人気No.1ということですが、お土産店で見つけたので手にしたところ、納得の美味しさ!
脂の乗ったサーモンハラスは柔らかな部分と皮に近いところは適度な歯ごたえがあり、彩り鮮やかなイクラのプチっとした食感との違いを楽しみつつ、麹独特のトロける旨味が全体をまとめあげたゴハンのお供にイチオシです


唯一つの心残りは「爆弾おにぎり」を買えなかったこと
“米処新潟”ならではの米を使って1つ1つ握る「爆弾おにぎり」は具材ギッシリで口解けホロホロ。
あれは美味しかったですからね、閉店時間が早かったのに肩を落として新幹線に乗ったのを思い出します...

非常に残念でしたが、これは次回の置き土産ということで。


このまま感染状況が落ち着くのか不安は尽きませんが...
ステイホーム」と云うコトバが近い未来、昔話になることを切に願います。

 

【-過去の記事より...今のところ日帰り旅行ばかりです-】
▼万代編

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▼越後湯沢編

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【-おまけ-】

再び現実に戻って...今週も昼ゴハン作りに精を出しています
・白米
・燻製サーモンハラス焼き
・ピーマンとシメジのカレー粉
・出汁巻き玉子焼き
・ニンジンのシリシリ明太子にジャコ乗せ

この時季は脂が乗って美味しいものの、上手に焼くのも食べるのも少々手間のかかるサーモンハラスですが...


▲焼きたて!サーモンハラス

回転寿司だとお手軽。
元気寿司グループの(回らない寿司)『魚べい』では、季節限定ネタとして“焼き立て”が乗った握り寿司が食べられました。

鮮魚が自慢のご当地寿司もいいですが、安定提供の回転寿司チェーンも負けてないですね。


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