ウチでは主にTL(セラピー・ローカライゼーション=ザックリ言えば、体のどこかに触れること)によって、どこをどんな順番で治療するかを決めている。
キネシオロジー的には、問題のある部分や治療が必要な部分にTLする(=触れる)と筋力が変化することから、逆に、TLして筋力の変化する部分(これを私たちは便宜的に、「弱さのあるところ」と呼んでいる)を探し出すことで、治療すべき部分を検出することができるのである。そして以前にもブログに書いたように、TLは必ずしも肉体レベルでしか行えないものではなく、肉体より上の層(エネルギー体?)でもその「弱さのあるところ」を検出することができる。それも、何層も。
また、一般に症状が激烈だったり不可解なものだったりするほど、体表面から遠く離れた部分にまで弱さがあったりする。時には仰臥位(=仰向け)の姿勢では手が届かなくて、側臥位(=横向き)になってもらわなければならないほどに。
ただ、その弱さが肉体レベルのものであろうが、肉体より上の層のもであろうが、キネシオロジーでは最終的に「筋力の変化(弱化)」に落とし込んで取っていくので、それ以降の治療に差があるわけではなく、これまでは施術者、つまり私が黙々と処理して取っていた。そのやり方自体は今も基本的には同じなのだが、最近は治療にフォーカシングを用いることが多くなり、それによって更にわかってきたことがある。
ある患者を治療していた時のこと。頚肩部のコリを訴えるその人に対して、後頚部に筋肉を緩める目的で少し深めに刺鍼し、しばらく置鍼したまま別の処理を行っていた。そして置鍼していた鍼を抜いて状態を聞くと、その人は右後頭部から右目にかけての痛みとしびれを訴えた。それはそれまでなかった症状だった。後頚部への鍼は言わば「最後のだめ押し」のつもりだっただけに、これには焦った。鍼で何かミスをしたのか…?? しかし、そろそろ次の人が来る時間なので、あれこれ迷っている暇はない。とにかく、今出ている症状を何とかしなければならない。まず、右顔面部を中心に体に反応の出ているポイントを探し、それで症状が変わるかを調べたがNG。次に、右後頚部から右目周囲に向けてエネルギーを通す方法を試したが、これもわずかに症状を軽減させただけにとどまった。
最初からあった症状ならともかく、治療中に起こった症状なので、このままでは終われない。ヤバイな…と思い始めた時、右目の体表面から15cmくらい上に弱さがあることがわかった。もう他に手はないので、それを処理するしかない。通常なら、その弱さを直接処理するのだが、その時はクラニオ(クラニオセイクラル・ワーク)を選択した。クラニオを始めると結構時間がかかるので、通常はこのように残り時間が少ないときは避けて別の方法を取るのだが、体に聞くと「クラニオを行え」という結果が出てくるので、迷った末にクラニオを行うことにした。そしてクラニオを行いながら、右目から前方に約15cm離れたところに意識を向けてもらうように、フォーカシングを行ってもらった。
フォーカシングを始めた直後は、その部分に何も感じなかった、その患者が、しばらくして「その部分に強烈な怒りがある」と言った。何でも、何日か前に壮絶な夫婦げんかをやった、その時の怒りがまだ右目の前方に強く残っているのを感じる、と。どうやら、どこかに隠されていた、その怒りを、後頚部に打った鍼が引っ張り出してしまったようだ。結局、次の患者が来たので、右顔面部の痛みとしびれを残したまま、その人の治療はそこで終わりにせざるを得なかったが、原因がわかったせいもあってか、帰宅して2時間ほどで症状は消えたという。
別の患者は、全身の筋肉痛のようなだるさと右耳の詰まり感を訴えてきた。この人の場合は、胸骨体中央部(下に心臓のある当たり)と右目の、それぞれ肉体より上のレベルにフォーカシングしてもらったところ、両方から「考えすぎ」という答が返ってきた。「考えてもどうにもならないことを考えすぎている」と。それを処理すると、だるさも耳の詰まり感も消えた。
私自身も自分の体でフォーカシングをしていて(が、まだレベルが低くて、感情云々はよくわからない)そこで体験しているのは、例えば心窩部(みぞおち)に直接意識を向けても何も感じないにも関わらず、その位置の肉体から離れた位置に意識を向けると、それまでになかった重さや苦しさを感じることがあるということ。そして、その部分にはキネシオロジー的に確かに弱さがあり、その弱さを取ると最初に感じた重さや苦しさが消える、ということ。つまり、原因は何であれ、損傷は肉体レベルだけに起こるのではなく、肉体より上の層にも起こり、しかもそれは知覚的に認識することができる、ということである。
キネシオロジー的には、問題のある部分や治療が必要な部分にTLする(=触れる)と筋力が変化することから、逆に、TLして筋力の変化する部分(これを私たちは便宜的に、「弱さのあるところ」と呼んでいる)を探し出すことで、治療すべき部分を検出することができるのである。そして以前にもブログに書いたように、TLは必ずしも肉体レベルでしか行えないものではなく、肉体より上の層(エネルギー体?)でもその「弱さのあるところ」を検出することができる。それも、何層も。
また、一般に症状が激烈だったり不可解なものだったりするほど、体表面から遠く離れた部分にまで弱さがあったりする。時には仰臥位(=仰向け)の姿勢では手が届かなくて、側臥位(=横向き)になってもらわなければならないほどに。
ただ、その弱さが肉体レベルのものであろうが、肉体より上の層のもであろうが、キネシオロジーでは最終的に「筋力の変化(弱化)」に落とし込んで取っていくので、それ以降の治療に差があるわけではなく、これまでは施術者、つまり私が黙々と処理して取っていた。そのやり方自体は今も基本的には同じなのだが、最近は治療にフォーカシングを用いることが多くなり、それによって更にわかってきたことがある。
ある患者を治療していた時のこと。頚肩部のコリを訴えるその人に対して、後頚部に筋肉を緩める目的で少し深めに刺鍼し、しばらく置鍼したまま別の処理を行っていた。そして置鍼していた鍼を抜いて状態を聞くと、その人は右後頭部から右目にかけての痛みとしびれを訴えた。それはそれまでなかった症状だった。後頚部への鍼は言わば「最後のだめ押し」のつもりだっただけに、これには焦った。鍼で何かミスをしたのか…?? しかし、そろそろ次の人が来る時間なので、あれこれ迷っている暇はない。とにかく、今出ている症状を何とかしなければならない。まず、右顔面部を中心に体に反応の出ているポイントを探し、それで症状が変わるかを調べたがNG。次に、右後頚部から右目周囲に向けてエネルギーを通す方法を試したが、これもわずかに症状を軽減させただけにとどまった。
最初からあった症状ならともかく、治療中に起こった症状なので、このままでは終われない。ヤバイな…と思い始めた時、右目の体表面から15cmくらい上に弱さがあることがわかった。もう他に手はないので、それを処理するしかない。通常なら、その弱さを直接処理するのだが、その時はクラニオ(クラニオセイクラル・ワーク)を選択した。クラニオを始めると結構時間がかかるので、通常はこのように残り時間が少ないときは避けて別の方法を取るのだが、体に聞くと「クラニオを行え」という結果が出てくるので、迷った末にクラニオを行うことにした。そしてクラニオを行いながら、右目から前方に約15cm離れたところに意識を向けてもらうように、フォーカシングを行ってもらった。
フォーカシングを始めた直後は、その部分に何も感じなかった、その患者が、しばらくして「その部分に強烈な怒りがある」と言った。何でも、何日か前に壮絶な夫婦げんかをやった、その時の怒りがまだ右目の前方に強く残っているのを感じる、と。どうやら、どこかに隠されていた、その怒りを、後頚部に打った鍼が引っ張り出してしまったようだ。結局、次の患者が来たので、右顔面部の痛みとしびれを残したまま、その人の治療はそこで終わりにせざるを得なかったが、原因がわかったせいもあってか、帰宅して2時間ほどで症状は消えたという。
別の患者は、全身の筋肉痛のようなだるさと右耳の詰まり感を訴えてきた。この人の場合は、胸骨体中央部(下に心臓のある当たり)と右目の、それぞれ肉体より上のレベルにフォーカシングしてもらったところ、両方から「考えすぎ」という答が返ってきた。「考えてもどうにもならないことを考えすぎている」と。それを処理すると、だるさも耳の詰まり感も消えた。
私自身も自分の体でフォーカシングをしていて(が、まだレベルが低くて、感情云々はよくわからない)そこで体験しているのは、例えば心窩部(みぞおち)に直接意識を向けても何も感じないにも関わらず、その位置の肉体から離れた位置に意識を向けると、それまでになかった重さや苦しさを感じることがあるということ。そして、その部分にはキネシオロジー的に確かに弱さがあり、その弱さを取ると最初に感じた重さや苦しさが消える、ということ。つまり、原因は何であれ、損傷は肉体レベルだけに起こるのではなく、肉体より上の層にも起こり、しかもそれは知覚的に認識することができる、ということである。
気功に近い物があるのでしょうか???
AK やKinesiologyは分かりますが、クラニオってどんな治療法なんですか?
>やっぱり体の周りに何かを覆う物があるんですね。
恐らく、肉体レベルだけでなく、その上のエネルギー体レベルの問題をピックアップしているのだろう、と個人的には思っています(オーラとかは見えませんが)。
>クラニオってどんな治療法なんですか?
私のHPにクラニオについて書いたものがありますので、それを見て下さい。↓
http://www33.ocn.ne.jp/~sokyudo/Cranio.html
他にも、検索エンジンなどでも、さまざまな情報が得られます。