深く潜れ(Dive Deep)! キネシオロジー&クラニオセイクラル・ワーク(クラニオ)の蒼穹堂治療室

「ココロとカラダ」再生研究所、蒼穹堂治療室が送る、マニアックなまでに深く濃い、極私的治療論とお役立ち(?)情報の数々。

博物館、美術館に行け!

2013-05-27 19:13:35 | 一治療家の視点

昨日は、会期が6/2に迫っていたことに気づき、急遽予定を変更して東京国立博物館の『大神社展』に、そして今日は買った前売りの期限が6/3までだったので、国立新美術館の『貴婦人と一角獣展』に、と博物館、美術館をまわってきた。

では、ここからはEra(イーラ)の『Divano』に乗せて行ってみようか。

本当はあまり博物館、美術館巡りする方ではないのだが、その分「これは!」というものは外さない。今回はたまたま、それが重なってしまったということなのだが、どちらも期待に違わずインパクト大だった。


『大神社展』では、第1会場に入ってすぐの古神宝でヤラれた。古神宝というのは、神社で祭神のために作られた装束、身の回りの調度品、武具などで、人が神のためにしつらえ、身近に置いて使ってもらおうと、社の奥深くに納めたもの。本来は人目に触れるものではないのだが、それが今回展示された。

もちろん神は人ではないから、実際に使われたはずはないのだが、前に立っただけで強い霊力を感じる。それはもう圧倒的で、決して比喩とかじゃなく「泣きそうなくらい」としか言いようがない。

第2会場には神像が展示されていたが、神像からそうした霊力を感じるものは、ごく一部しかなかった。以前『阿修羅展』などで仏像の展示も見たが、仏像とはその辺りが異なる。それは仏がブッダという人に帰するものであるのに対して、神(特に日本的な八百万の神々)は森羅万象全てに帰するものだから、かもしれない。

もちろんそれは単に「私がそうだった」ということで、他の人は全然違うものに強い霊力を感じるかもしれない。1人ひとりにとって必要なものは違うはずだから。

とにかく私の場合は、その古神宝の前に立つだけで自分のエネルギー・レベルが上がるのがわかったし、それが『大神社展』に行った目的でもあった。


私は博物館や美術館にお勉強を目的に行ってはいない。知識を増やすとか教養を身に着けるとかいうことはどうでもよくて、絵や文物の持つエネルギーと自分自身を共鳴させるために行くのだ。だから、そういうものを感じないところには行かない。『印象派展』とかは、ゴッホにもルノアールにも私は何も感じるものがないので、金をやると言われても行く気はない。

逆に強い力を感じるものは、ホントに治療ツールとして使えてしまうのだ。といっても本物を持って帰ることはできないから、あくまで図録やポストカードを使うだけだけど、そんな複製でさえ代用できてしまうくらい、パワーがあるということなのだ。


そういう意味では『貴婦人と一角獣展』も圧倒的だった。

「貴婦人と一角獣」は1500年頃にフランスで作られた6点からなるタピスリーで、触覚、味覚、嗅覚、聴覚、視覚という人間の持つ五感のアレゴリー(寓意)となっている5点と、「我が唯一の望み」という銘を持つ1点で構成されている。国外へは過去に一度だけ貸し出されたことはあるものの、基本的には門外不出の「フランスの至宝」だ。

何を主張するでも、何を押し出すでもない、ただそれが紛れもない「本物」であるがゆえの力──「貴婦人と一角獣」のタピスリーから感じるものは、そういう力だ。「フランスの至宝」の二つ名は決してダテじゃない。

実はある患者に「なかなか調子がよくならないんだけど、どうしたらいいか」と言われたので、「じゃあ『貴婦人と一角獣展』が効くかもしれないので、観に行ってください」と返答した。もちろんテキトーに答えたワケじゃなく、キネシオロジー的に調べた上で、そうするのがいいと判断したから、そう言ったんだけど、その後、その人は『貴婦人と一角獣展』を2回観に行って、以前より調子がよくなったという。


治療家の中には技術を磨くことを重んじ、高度なテクニックを駆使して状態を改善させることに全てを賭けている人もいるが、私はある時期からそういう考えを捨ててしまった。もちろん、技術なんていらないとか技術なんてどうでもいいとは思わない。一定レベル以上の技術は絶対に必要だ。けれども同時に、技術だけでできる範囲は限られているとも思うのだ。

人間という存在は人の理解を超えたものであり、だから理の領域で構築された技術には自ずから限界がある、と私は考えている。だから理を超えたものも躊躇なく使うし、むしろそうあるべきだと思う。


だから調子が悪いなら、そこらの病院や治療院なんかに行って下手な治療を受けるくらいだったら、博物館や美術館に行け!と言いたい。博物館や美術館なら何でもいいとは言わない。やっぱり力のあるものに限るけど、古神宝や「貴婦人と一角獣」のタピスリーの前に10分でも20分でも立ってみればいい。それでも改善しない時、そこで初めて、じゃあどうすればいいかを考えればいいのだ。

さあ、博物館、美術館に走れ!


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2 コメント

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一期一会 (sokyudo)
2013-05-28 10:15:14
>ウルさん

何であれ、その出合いがある一瞬に最高に意味のあること、ってありますよね。
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Unknown (ウル)
2013-05-27 22:05:49
美術・博物館ではありませんが…

私は15年程前に、音楽を聴いて細胞が踊る)としか言い様の無い、不思議な体験をしました。

weather report【A REMARK YOU MADE】

初めてこの曲を聴いた時…身体の先端(指先)からジワ~っと心地よく痺れ始め、それが真ん中?に集まり、拡散していきました。
今でも忘れ得ぬ霊的?体験です。

キネシオロジーの論理は素人ゆえにわかりませんが、当時の私の細胞が、この曲の波動とリンクしたのでしょうか。

今聞いても、美しい曲には違いありませんが、当時の(細胞が踊る)現象は、起きません(*_*)



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