深く潜れ(Dive Deep)! キネシオロジー&クラニオセイクラル・ワーク(クラニオ)の蒼穹堂治療室

「ココロとカラダ」再生研究所、蒼穹堂治療室が送る、マニアックなまでに深く濃い、極私的治療論とお役立ち(?)情報の数々。

日常の破壊力

2012-01-26 18:00:45 | 趣味人的レビュー

今、NHKのEテレ(って呼ぶの、まだちょっと恥ずかしいね)で土曜の5:30から放送されている『バクマン』────じゃなくて、その後の5:55から放送中のアニメ『日常』は凄いぜ。

『けいおん』などと同じ京都アニメーションの制作で、元々は愛知テレビなど民法の地方局で放送されていたのを再編集したものらしい。NHKでは賞を取った民法制作のドラマやドキュメンタリーを単発で放送することがたまにあるけど、この『日常』は別に賞を取ったわけでもないのに1月から毎週放送されてるのだ。

してその内容はというと、その地味~なタイトルからもわかるとおり、日常のありふれた出来事をちょっと誇張して──いや、「ちょっと」じゃないな、決して「ちょっと」じゃないぞ──描くもので、『エヴァ』に代表されるような個人のあり方やその関係性が世界そのものの様相と直結する「セカイ系」に対して、「空気系」と呼ばれるらしい。

だが、じゃあ『日常』は空気のように希薄な、存在感の薄~いアニメなのかといえば、さにあらず。そのパワーはダテじゃない。破壊力という点では『エヴァ』や『まど☆マギ』にも匹敵するんじゃないだろうか。「何気ない日常」なんて言うけど、実はこんなにドラマチックだったんだ。いや~、何気ない日々が輝いて見えるなー。

その一端を「日常の0話」でどうぞ。


ところで…

アニメといえば話題になるのは『エヴァ』や『デスノート』に代表されるような、物語世界の全体像が容易には見えない謎だらけの作品や、精緻な伏線が張り巡らされ先の展開を読ませないような作品がほとんどだ。あとはせいぜい「萌え系」か。

しかし、日本では小さな日常を描くだけの、だがそういった大仕掛けの大作に勝るとも劣らない、モンスター級の作品がある。それを「空気系」と呼ぶ人はいないが、ある種、空気のように放送されていて、しかも視聴率では常に上位にランクインしているアニメ作品──そう、『サザエさん』だ。

ちなみに、『サザエさん』の放送が始まったのは私が小学校に入った年だ。この先『サザエさん』のDVDコンプリート・ボックスなんてものが出る日は来るんだろうか? またそんなものを買ったとしたら、見終わるには一体どれくらいの時間を要するのだろう?

こちらもまた、計り知れない。

せっかくなので、記念すべき『サザエさん』の第1話も。


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4 コメント

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Unknown (ひろ)
2012-01-27 08:45:56
ここのところGyaOでエヴァが放映されているので久々にじっくり観ています
結局は全体が理解できないように作ってあるんでしょうね
後は観る側の想像で話のつじつまを合わせるようなそんな印象があります
どうも消化不良でいけません
それでも観てしまうんですよね

それにしても日本人はなんでもカテゴライズするのが好きなようですね
枠がないと息苦しいのでしょうか…
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『エヴァ』については (sokyudo)
2012-01-27 09:48:28
>ひろさん

『エヴァ』については、作ってる方も物語全体をキチンと細部まで詰めているわけじゃなく、思いつきというかノリで作ってるところが多分にある、とも聞いてます(だからか、TVシリーズの最後はあんな終わり方になってしまいました)。

>それにしても日本人はなんでもカテゴライズするのが好きなようですね
>枠がないと息苦しいのでしょうか…

イヤ、すべからきく生き物には、それが生きていく範囲を示す「枠」といったものが絶対的に必要なんじゃないでしょうか。たとえそれが、生きる上での「限界」になるとしても。
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Unknown (nanahoshi)
2012-01-31 00:53:25
やっとPCでゆっくりと見れました!笑
HPもブログもとっても見易いです。
また、勉強しに来ます。

僕は、『エヴァ』は好きですが
どうも○ンダムと0時作品が理解出来ません。
どこかおかしいのでしょうね たぶん。笑
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実は私も (sokyudo)
2012-01-31 10:49:50
>nanahoshi先生

お久しぶりです。
実は私もちょうど○ンダム世代に当たるのですが、見たのは『OO(ダブルオー)』の時が初めてです(見ようと思ったのは、物語の舞台が比較的リアルな未来考証に基づいていたからです)。
ただ、『OO』のすぐ後に『電脳コイル』をやっていたので、『電脳コイル』を見終わった頃にはいつも『OO』がどんな話だったのか、すっかり忘れてました(笑)。
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