色々なメディアを見たり聞いたりしていると(別に悪気はないのは分かっているけど)「凄い気になる」こと、結構ある。
これはかなり文化の違いに対する考え方の差で、知らない(無知)であるがゆえの失礼なのかな、と思う。
何度かこのブログでは触れているが、
たとえばコンサートの日米韓の楽しみ方の違い(日→ハンズアップ等はあるが割と静かに聞く、米→とにかく一緒に歌う、韓→チアリング文化)などである。
SNS等で、歌手の歌を聴きに来たのになんで隣の人の歌や掛け声を聴かなきゃいけないのか、という不満を見ることもあるが楽しみ方の文化の違いに拠ったりする。
先日気になったのはラジオでK-POPのレジェンド系韓国の方がゲストの時に、日本の若いアーティスト側がフレンドリーさの演出か、距離の近さのアピールか知らないけれど日本語で割と馴れ馴れしいタメ口を一部使っていた。しかも相手側はゲストであるためであろう、日本語の敬語・丁寧語を用いられていらした。
日本以上に韓国では年齢による上下関係というのはしっかりしていて、年齢がひとつだけしか違わなくても基本的に반말(パンマル)タメ口は失礼で、酒文化で「야자타임(ヤジャタイム)」といういわゆる無礼講タイム(年齢を無視して、相手に敬語を使わなくてもいいと事前に取り決めて会話する時間)があるくらい言葉には厳しい。年齢によって呼称も違ったりする。
本人達の間の合意があるのかもしれないが、事前にタメ口タイムだと言われないと、相手はK-POPのレジェンド系の先駆者であるので、ゲスト側の日本人ファンからしてみたら大変失礼に感じるだろうな、と思った。
この「馴れ馴れしさ」は「リスペクトのなさ」としてK-POPファンからするとおそらく許しがたく感じたりする。
一方で、この韓国の上下関係の厳しさ、転じて、グループ内での役割(長女長男、末っ子等)そのものや役割に関わらないチーム内パワーバランスは「序列」と呼ばれて半ば楽しむものとしてK-POPファンに親しまれている概念であるが、そのような文化を知らない日本アイドルグループに対して「チーム内の序列はどうですか」とか聞くと、(序列ってなんだよ)とアーティスト側やK-POPの文化を全く知らないファンからすると言葉として失礼に感じたりする。
その他、韓国ではクチャラーが失礼に当たらず(日本の麺ずるずるが海外🆖みたいなもの)、割とクチャクチャと食べる人が多い。日本では当然口閉めて食べるのが標準なので、見てて行儀が悪いな…と感じたりする。
あと、先日K-POPアイドルが日本国内イベント時にケーキのキャラクターにデコピンしてぐじゃぐじゃにしてメンバーが笑っている様子の動画をSNSにアップしたところ、当然日本国内のファン達が怒って炎上した。その炎上をアイドルは悪くない、日本ファンがおかしい、と韓国ファンがかばっていたりして、混沌を極めていた。
日本では食べ物を粗末に扱うなというのが標準であり、食べ物で遊ぶ行為は受け入れられなかったりする。
ということで、そもそも知らないからうっかり失礼なことをしてしまったり、知ってもなお悪気はないけど受け入れられない文化の違いって沢山あるよなーとしみじみしている。
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