婆様に美容院に連れてってと言われたけど、仕事で無理。断った。
こちらの都合も聞かずに予約を入れた方がどうかしている。
カレンダーにも書いてあるのに。
以前だったら「どうする?変更する?」などと手立てを考え、私が動いたけど断ってお終いにした。
それでも、ちっとも心が痛まない私がいる。
敵はどうやって美容院に行ったのか、スッキリ頭で居間にいた。
「美容院行ったのね」 「あ~」
どうやって行ったのか、あえて尋かない。
多分タクシー。
玄関を出る所から美容院の椅子まで運転手さんのお世話になったのか…。
手を曳いて貰わないと杖だけでは歩けない。
放っておいても何とかするもんだわ。勝ち気も救いになる場合がある。