仙丈亭日乘

あやしうこそ物狂ほしけれ

【昔の手帳から】 6月29日

2011-06-29 00:25:57 | 昔の手帳から
【1980年】(1囘生)

京都に歸る


日曜日。

亡父に關する一連の儀式を終へ、ついでに御茶ノ水や母校にも足を伸ばし、それなりに充實した3日間を過した。
京都に歸り、日常生活に戻るかと思ふと氣が重かつた。
そのうちのひとつが家庭教師。
生活費が欲しかつたのは確かだが、東向日までの往復が時間的にも心理的にも負擔だつた。




【1981年】(2囘生)

心理學實驗(一對比較による好惡の尺度比)
心理學實驗のみ出席
「幽靈はここにゐる・どれい狩り」


月曜日。

この日はどうやら心理學實驗だけ出席したらしい。
そして、心理學實驗に出席したのはこれが最後だつたやうだ。
この日を最後に手帳から記載が消えた。
この大學の心理學は實證的な學派で、それに魅力を感じてはゐたのだが、既に實證濟のことを實驗することがアホらしくなつてしまつた。
もちろん長い目で見れば、實證的手法を身に付けるといふ意味において有意義なことなのだが、研究者になるつもりのなかつた私にとつて、「いま」面白くないといふことはそれがそのまま苦痛になつてゐた。

安部公房は好きな作家で、學生時代にかなり讀んだ。
ノーベル文學賞は、次は安部公房に違ひないと思つてゐたほど。
なので、大江健三郎がとつた時には、ノーベル文學賞の選考基準はどうなつてゐるのだと憤慨したものだ。

幽霊はここにいる・どれい狩り (新潮文庫)
安部 公房
新潮社





【1983年】(4囘生)

風邪 38度8分
塾 オオモリに代講依頼


水曜日。

1980年には6月22日に風邪をひいてゐる。
どうも6月によく風邪をひくやうだ。
夏風邪をひくバカ。

さすがに39度近い熱が出ると動けない。
けふ授業を持つてゐない講師のなかで、仲のいいオオモリに頼んで代講して貰つた。
同じ單車に乘つてゐる誼みといふことで。






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