２月２７日（水）

私にはかつて上司が３人ゐた。
以前の會社、Ｓハウスの時のことだ。
そのうちの２人はすでにこの世の人ではない。
６０歳になるまへに病ひを得て亡くなつてしまはれた。
殘るおひとりが、今月末に定年退職を迎へられる。
けふは、そのかたの送別會。

前の會社は、人間關係が良くも惡しくも濃厚であつた。
私はもちろん、さういふ環境が嫌ひではなかつた。
つまり、會社がイヤで轉職したわけではなかつたのだ。
面白い偶然だが、轉職先、つまりいま私が勤務してゐる會社は、以前私が勤めてゐた會社と同じビルにある。
かういふ次第で、私などにもお聲をかけて頂いたといふわけである。

いま、かりにかつての上司をＫさんとしておかう。
Ｋさんは學生時代に父を亡くした私にとつて、あたかも親父のやうな存在だつた。
つまり、怖い時は怖いが、愛情を持つて接してくれたかただつた。
歌がお上手で、森進一や石原裕次郎の歌を歌ふと絶品だつた。
なので、送別會は、いきなりカラオケルームで始まる。
こんな送別會、いままでに經驗したことがない。
ＫさんらしいといへばＫさんらしい。

「うつ」を病んでゐた私にとつて、カラオケといふ状況に耐へられるか・・・
それが少し心配だ。（0:51）

さて、そろそろ眠らう。
明日は早く會社に出る必要もないので、１０時まえに出社すれば良いだらう。
３時までに眠り８時前に起きよう。
いまから明日の夜のために調子を整へておかなくては。（02:08）

２時半過ぎに眠りについたら、６時半過ぎに目が醒めた。
どうやら４時間睡眠の癖がついてしまつたやうだ。
これで午後から眠くなつてしまふのだから世話はない。
外は天氣豫報に反して晴れ。
放射冷却が起こつたのであらうか、家々の屋根が眞つ白になつてゐる。
霜が降りてゐるのだ。
けふはきのふよりもさらに寒い。（07:16）