
2月25日夕刻、母がやつて來た。
私が京都に出發した22日の夜に、來るといふ電話があつたらしい。
明日香を旅行した歸りに我が家に立ち寄つてくれた。
母がご馳走してくれるといふので、一度行つてみたいと思つてゐた 「Cafe & Trattoria PINNA-PINNA 」 に行くことにした。
我が家から電車で2驛のところにあり、我が家の近くでは珍しいイタリアンのお店。
「食べログ」のクチコミでも評判がよく、母との食事といふシーンでも期待を裏切られる可能性は低いだらう。
寫眞は店の外觀。
驛から歩いて5分とかからない好立地。
それだけに人氣もあるやうだ。

最初はスパークリングワインで乾杯。
カヴァで、ゴドーニュのクラシコ。
リストにはグラスのスプマンテもあつたのだが、賣り切れ。
ハーフボトルのカヴァか、あとはフルボトルしか選擇肢はなかつた。

本日のおすすめメニュー。
3人なので、1皿をシェアする。

前菜の盛り合はせ。
上から時計廻りに、なんとかの卵燒き、鷄むね肉、サーモンのムース。
思つてゐた以上にボリュームがあり、しかもそれなりに美味しかつた。

田舍風パテ(豚肉のテリーヌ)
これも前菜としてはボリュームがある。
スパイスが味を引き締めてゐて、もたれる感じが少ない。
これも美味しい。

甘エビのフリット。
さくさくとした感觸がよい。
ハーブの香りで、油つぽさが中和されてゐる。

生ハムのピザ。(もう少し説明的な名前だつたかも)
でかい・・・
メインに辿り着けるか心配になつた。

メインで選んだのがこれ。
フランス産鴨ロースのロースト・カシスのソース。
鴨ロース肉がやや固かつた。
もう少し柔かいとよいのだが・・・
ソースは美味しかつた。

パスタは、自家製オレキエッテ・エゾ鹿のラグー。
パスタの食感がもちもちしてゐて良い。
ソースもやや味が濃いが、それなりに美味しい。

きのこのリゾット。
しめじとポルチーニだつたと思ふが、これが思つてゐた以上に美味しかつた。
以上、料理はそれなりに美味しかつた。
コストパフォーマンスは良い。
ひとりで行くやうなところではないが、カップルや家族で行くにはよいと思ふ。
ただ、たいへん殘念なのは禁煙でないこと。
この日も、私たちのテーブルの隣の、女子大生もしくはOL1年生のやうな若い女性がタバコを吸ひ始めた。
彼女達は殆ど喫茶店にゐるかのやうな感覺で、この店を使つてゐるやうだつた。
隣の客が食事中であらうと全く配慮することもなかつた。
彼女達の吐き出す煙とその臭ひがこちらまで屆いて、食事の後半はせつかくの料理がだいなしになつた。
私自身は愛煙家だが、それなりにTPOは辨へてゐるつもりだ。
喫煙可の店ならどんな状況でも吸つて良いといふわけではないだらう。
禁止されてゐないといふだけであつて、マナーが求められることに變りはない。
それはともかくとして、せつかくそれなりの料理を出す店なのだから、美味しく料理を食べる環境を作るべきだと思ふ。
おそらく、禁煙にしても、この店なら十分にやつていけるのではないだらうか。
喫煙者が近くにゐないことが保障されるなら再訪するが、いまのままだと微妙。
いちかばちかギャンブルに出てまで、行くかどうか・・・
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