仙丈亭日乘

あやしうこそ物狂ほしけれ

「鳥人計画」 東野圭吾

2006-04-02 19:08:55 | 讀書録(ミステリ)
「鳥人計画」 東野圭吾

お薦め度:☆☆☆
2006年4月2日 讀了


スキーのジャンプの選手が殺された。
犯人としてそのコーチが逮捕されるが、そのきつかけとなつたのは警察に屆いた密告状。
逮捕されたコーチは、密告者が誰かを推理する。
密告者が誰かが判明するとき、事件の全容が明らかになる。

私はジャンプが好きで、W杯などはTV觀戰してゐる。
この小説ではジャンプのメカニズムについてかなり詳細に描かれてゐるので、興味深く讀むことが出來た。

しかし、ミステリーとして讀むと、あまり面白くない。
何故、被害者が殺されなくてはならなかつたのか、私にはよくわからない。
確かに意外な結末ではあるのだが、犯人の動機が(私には)理解出來ないので、無理があると思つた。
意外さに感心するより、なんぢやそりやあ、といふ感じ。


2006年4月2日 讀了


鳥人計画

角川書店

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6 コメント

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TBありがとうございました (can)
2006-04-02 21:51:08
確かに最初から犯人がわかっていた割りに、その動機がわかりにくかったですね



でも、ジャンプのメカニズムを図示してあったり、すぐに犯人がわかってしまったり・・・・などが新鮮で面白かったです
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作り物めいて・・・ (仙丈)
2006-04-02 22:08:46
canさん



コメント、どうもありがたうございます。

東野作品は好きな作品が多いのですが、これはいまひとつのやうに思ひました。

ジャンプについての理解が深まつたのが收穫でした。

ストーリーは面白いのですが、犯行の動機が・・・

どうも作り物めいてしまつて、感情移入出來ませんでした。

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TBありがとうございます (ココカロ)
2006-04-02 22:49:03
私はトリノの最中に読んだのですが、この作品は結構古い作品のようです。ですから当時の流れで書かれてあるようです。

今なら少し違った設定になるのかもしれませんね。
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V字 (仙丈)
2006-04-02 23:01:31
ココカロさん



ニッカネンが出てくる時代ですから、まだV字飛行ではない時代ですね~

ジャンプも流體力學の成果を活用するやうになつたのは、最近のことのやうです。

スポーツの世界も進化してゐるのですね!



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TBありがとうございます~ (ぶっか)
2006-04-04 23:33:41
この本はミステリよりも、

楡井コピープロジェクトやジャンプの科学みたいのに

ほへぇ・・・と驚かされました。

後は沢村がちょっと良かったです。

奥付をみてびっくりしましたが、かなり前に書かれた本なんですね。
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ありがたう! (仙丈)
2006-04-04 23:54:40
ぶっかさん



コメントありがたうございます。

初出は1989年5月となつてゐますね。

ジャンプがV字飛行に移行する過渡期です。

ちなみに私は、最後のはう、佐久間刑事のセリフが印象的でした。

「出來れば君には人間として勝負してもらひたいんだ。サイボーグ同士の試合なんて、見たくもない」

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