11月1日
『ドミノ』恩田陸 2001年
4読目かな?
初読は2004年3月19日。
入院中につき、大好きで重くないものを。
登場人物は27人と1匹。
描かれてゐるのは、わづかに1日の出來事。
ドミノ倒しのごとく、事件が東京駅に収斂してゆく快感!
11月3日
『ドミノ in 上海』恩田陸 2020年
初読。入院中につき頭が痛くても読めるであろうものを。
前作の5年後、舞台は上海。
登場人物は25人と3匹。前作より2人減って2匹増えている。
関東生命八重洲支社のOL3人はもちろん登場。ドン・北条和美、族あがり・加藤えり子、柔道黒帯・田上優子、みんな相変わらずだ。
ダリオの衝撃的な最期とその後。
厳厳の脱走と冒険。
ラストシーン。
やっぱ、えり子カッコいい、最高!
優子も子供の頃からの夢がかなって良かった!😄
11月4日
『ペンギン・ハイウェイ』森見登美彦 2010年
再読。名作!
5月、ペンギンが街に現れた。
ペンギンは上陸するときに決まったルートを辿る。それがペンギン・ハイウェイ。
主人公の「ぼく」は小学4年生のアオヤマ君。
海辺の町から来たという歯科医院のお姉さんは、缶コーラをペンギンにするし、チェスのコマをコウモリにする。雨滴のついた傘を回して傘を植物園にするし、傘から落ちたマンゴーの実は陽光を浴びてペンギンになる。さらにはシロナガスクジラまで作ったらしい。
草原に浮かぶ〈海〉。それを囲むペンギンたち。それを追い払うシロナガスクジラ。シュールだ。
ペンギンは〈海〉を壊せるようだ。
シロナガスクジラもどき(ジャバウォック)はペンギンを丸呑みする。
お姉さんは、〈海〉が大きくなると元気になり小さくなると元気がなくなる。
お姉さんは〈海〉やペンギンとともに消えてしまった。
ぼくはお姉さんが大好きだった…
11月5日
『夜行』森見登美彦 2016年
再読。
これは短篇集として読みたい。
「夜行」と「曙光」。
最終的にうまく纏めた感じがして、やや興醒め。理屈なしに怖いほうが良かった。
11月6日
『切り裂きジャックの告白』刑事犬養隼人1 中山七里 2013年
再読。
梅原猛の名前が一箇所登場するが、脳死臓器移植に関する先生のお考えはどんなものだったのか気になる。
11月6日
『笑え、シャイロック』中山七里 2019年
初読。
主人公の結城真悟は入行3年目に融資業務から債権回収業務に異動させられた。そこにはシャイロック山賀とあだ名される債権回収のスペシャリストがいた。
結城は初めのうちは腐っていたが、彼の下で仕事を学ぶにつれて彼に畏敬の念を抱くようになるのだった。
だが…山賀の死体が発見される。
山賀の手掛けていた案件を自ら引き継いだ結城は債権回収のプロとして成長を遂げてゆく。
そして知らないうちにふたつ名を付けられていたのだった。シャイロック結城。
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