
公園へ向かふ石疉の道にはハナミズキが植ゑられてゐる。
春には、白やピンクの花が咲いて、じつに綺麗なところだ。
いまは、その花のあとに實がなつてゐる。
小さな赤い實がいつぱいなつてゐるのは、なかなか壯觀ですらある。
散歩に持ち出したのは、最近の私のメインカメラ、キャノンの 「PowerShot G11」 。
コンパクト・デジタルカメラの中では、いろいろと自分で撮影條件を設定できるといふ意味で、かなり本格的なカメラである。
なので、重たいカメラを持ちたくない時(ほとんどがさういふ時なのだが)には、このカメラの出番となる。
しかし、この寫眞のやうに、小さなものに寄つて撮る時などはやはり苦しい。
さすがのG11といへども、デジタル一眼レフと較べると描寫力は及ばない。
この寫眞で云へば、ハナミズキの實の質感が表現しきれてゐないのだ。
こんな時、コンパクト・デジタルカメラの限界を感じさせられる。
でも、と思ひ直す。
これだけ自分の思ふ寫眞に近づけるカメラは、コンパクト・デジタルカメラの中ではさうさうない。
それになんと云つてもコンパクトなのがいい。
近所をふらりと歩くのに、一眼レフを持ち出すのは大仰だし、そもそも面倒だ。
そんな時に、さつと掴んで手首にぶら下げられるG11の手輕さは捨てがたい。
なんだかんだと云ひながらも、G11にはこれからも世話になるのは間違ひないだらう。
<使用カメラ:Canon PowerShot G11>
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