goo blog サービス終了のお知らせ 

仙丈亭日乘

あやしうこそ物狂ほしけれ

11/10_八坂の塔~烏丸丸太町

2009-11-13 17:24:33 | 仙丈放浪記
タイトルの「八坂の塔~烏丸丸太町」をみて、經路がわかる人は少ないだらう。
ざつと經路を記すと次のやうになる。

八坂の塔~石塀小路~圓山公園~八坂神社~白川沿ひの道~岡崎~琵琶湖疏水沿ひの道~川端通~川端丸太町~丸太町橋~烏丸丸太町

まあ、要するに、よく歩いたといふことだ。



六道珍皇寺の東門に拒否され、東大路通にでた。
せつかく京都に來たのだから、觀光スポットも觀ておかうと、八坂の塔へと向つた。


東大路通を渡つて塔の前の路地に入つたところからみた八坂の塔。
これまたドラマでよく使はれる場所だ。





行つてみたかつた場所が、この石塀小路。
雜誌などで時々見掛けてはいたものの、どこにあるのか知らなかつた。
持つて來てゐたグルメ雜誌の地圖をみたら、八坂の塔の近くだ。
これは、行つてみずばなるまいて。
といふことで、この寫眞。
なるほど、石塀だね。
でも、あまり美しくない・・・





石塀の路地をしばらく行くと、現はれたのがこの路地。
さうさう、この場所。
ここが雜誌やドラマでよく見掛けるところだ。
幾何學的に折れ曲つてゐて、先に何があるのかと期待させる。
その先の角から現はれるのは、若い美しい女性であつて欲しい。





石塀小路を拔けると、高臺寺の前に出た。
修學旅行の生徒たちがわらわらと出現。
どうせ「修學」なんてしないのだから、もつと別のところに行けばいいのに。
ちなみに私は千葉の高校で、修學旅行は奈良・京都だつたが、「修學」した記憶はない。

それはともかくとして、高臺寺にはあまりいい想ひ出がない。
昨年、夜間拜觀したのだが、境内はかなり登り降りがあり、うつかりすると轉びさうになる。
しかも順路は繩が張られて定められてゐて、登り降りを避けてショートカットすることも出來ないやうになつてゐる。
かういふところでは、あらかじめ入り口で登り降りが多いことを明記しないと、高齡者や足に不具合のある人などは入場してから後悔することになる。
そんな配慮すらないのは、觀光でなりはひを立ててゐる寺院としてはいかがなものか。

嫌ひな高臺寺には目も向けず、その西側の道を北上した。
すると、いつの間にか、見慣れた場所に出た。
圓山公園である。
八坂神社から清水寺までは何度か歩いてゐるのだが、その逆は少ない。
高臺寺と圓山公園の位置關係がよくわかつてゐなかつた所爲か、唐突に圓山公園が現はれたやうな氣がした。


圓山公園の池。
ちやうど色づき始めたもみぢが、日のひかりを透かして綺麗にみえた。





京都に來て初めて紅葉らしい紅葉をみた。





東山を借景に、池と橋と紅葉がみごとに配置されてゐる。





このあと、八坂神社で二禮二拍一禮をし、祇園交叉點に出た。
南はいま來た方角だし、西はホテルに歸る方角だ。
消去法で北に向ふことにした。
しかし、このあたりの東大路は道幅のわりに交通量が多い。
少し歩くだけで、排氣ガスで胸が惡くなつた。
で、知恩院前の交叉點で右折して、白川沿ひに東北に向つて歩いた。


寫眞は、その白川沿ひの道。
この道も昨年タクシーで通るまでは知らなかつた。
タクシーの拔け道らしく、狹い道であるにもかかはらず、タクシーがよく通る。
それでも、川端の柳が綺麗で、風情を感じさせる道だ。





白川沿ひの道をゆくと三條通に出た。
三條を東へ歩き、神宮道で左折、岡崎へ。
琵琶湖疏水を渡らずに、疏水沿ひに西へ。
寫眞は、疏水沿ひの道。
散歩するのによい道だつた。





疏水が北上するところ、ちやうど「みやこめっせ」のあたりで東を向いて撮つた寫眞。
奧の赤い欄干の橋の左手が、京都國立近代美術館や京都市立美術館などがあるあたりになる。
東山を背景に、疏水と兩脇の色づいた木々が綺麗だつた。





琵琶湖疏水が再び西へと向きを變へて暫く行くと、奇妙な建物が目に入つて來た。
近づいて説明を讀んだら、なんと水力發電所なのだとか。
こんな小さな水力發電所が、京都の町なかにあるとは知らなかつた。





疏水が鴨川に流れ込むところを見屆けて、そのまま川端通を北へ。
丸太町通で左折し、西へ向つた。
寫眞は丸太町橋から南を向いて撮つたもの。
見えてゐる橋は二條の橋。




そろそろ歩き疲れて來たのだが、ここまで來たら烏丸まで歩いてしまへ、とそのまま西進。
京都御苑を右手に見ながら、烏丸丸太町へ。
烏丸丸太町でやうやく地下鐵に乘つて、烏丸四條へ。
ホテルに着いたのは、3時半過ぎ。
12時から、お茶を飮むこともなく、3時間あまりひたすら歩いたことになる。
これだけ歩けば、晩ごはんもますます美味くなるといふわけだ。




コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 11/10_祇園界隈散策 | トップ | 11/10_「創作京料理 かじ」 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿