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仙丈亭日乘

あやしうこそ物狂ほしけれ

穗高のビヴァーク

2004-04-11 23:02:27 | 日々雜感
一人前の犬は外で寢るものだ。
さう私は信じてゐる。

うちの「穗高」は生まれてこのかた、外で寢たことがない。
けふがその初體驗だ。
ひるの間はずつと、小屋の前で坐つてゐて、小屋には入らうとしなかつた。
夜になつて、小屋の中におやつを置いて誘導しても、
おやつだけ食べて、あつといふ間に出て來てしまつた。

登山で、天候の急變などで、豫期しない露營をすることをビヴァークといふ。
けふの穗高は、まさにビヴァークしてゐるのかもしれない。

ここで手を差し伸べては、穗高は一人前の犬になれぬ。
心を鬼にして、穗高を突き放す時なのだ。

とはいひながら、心配だなあ・・・
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