福島第1原子力發電所で爐心溶融が起つたといふ。
爐心熔融といふと何やら聞き慣れない言葉だが、メルトダウンとかチャイナシンドロームといへばわかるかもしれない。
じつはこの3つの言葉、同じ事象を表はしてゐるらしい。
TVのニュースを見てゐると、もつぱら爐心熔融といふ言葉を使つてゐる。
この聞き慣れない言葉を使ふことに苦言を呈する向きもあるかもしれない。
しかし、と私は思ふ。
災害時に一番怖いのは、人々の恐怖心を煽ることではないだらうか。
事實に基かない流言蜚語はもちろんのこと、事實に基くものであつても、それが徒らに恐怖心を煽る言葉であれば使はないはうがよいと思ふ。
たとへば、チャイナシンドローム。
これはアメリカで發生したら地球の反對にある中國にまで影響が及ぶといふ意味の言葉だ。
もちろん、この言葉のイメージによれば、日本で發生すれば日本全國に影響が及ぶものだと思つてしまふ。
半徑20kmに避難指示を出してゐる現状とは懸け離れてゐる。
かうした現状で、チェルノブイリやスリーマイル島を想起させるメルトダウンやチャイナシンドロームといふ言葉を使ふことは適切ではあるまい。
日頃、ともすれば大袈裟な言葉を使ひがちなマスコミであるが、今囘の報道については今のところ抑制が働いてゐて良いと思ふ。
願はくは、今後も徒らに人心を惑はすやうな報道のなからむことを!
爐心熔融といふと何やら聞き慣れない言葉だが、メルトダウンとかチャイナシンドロームといへばわかるかもしれない。
じつはこの3つの言葉、同じ事象を表はしてゐるらしい。
TVのニュースを見てゐると、もつぱら爐心熔融といふ言葉を使つてゐる。
この聞き慣れない言葉を使ふことに苦言を呈する向きもあるかもしれない。
しかし、と私は思ふ。
災害時に一番怖いのは、人々の恐怖心を煽ることではないだらうか。
事實に基かない流言蜚語はもちろんのこと、事實に基くものであつても、それが徒らに恐怖心を煽る言葉であれば使はないはうがよいと思ふ。
たとへば、チャイナシンドローム。
これはアメリカで發生したら地球の反對にある中國にまで影響が及ぶといふ意味の言葉だ。
もちろん、この言葉のイメージによれば、日本で發生すれば日本全國に影響が及ぶものだと思つてしまふ。
半徑20kmに避難指示を出してゐる現状とは懸け離れてゐる。
かうした現状で、チェルノブイリやスリーマイル島を想起させるメルトダウンやチャイナシンドロームといふ言葉を使ふことは適切ではあるまい。
日頃、ともすれば大袈裟な言葉を使ひがちなマスコミであるが、今囘の報道については今のところ抑制が働いてゐて良いと思ふ。
願はくは、今後も徒らに人心を惑はすやうな報道のなからむことを!
チャイナ・シンドロームはともかく、CNN なんかを見ていると、炉心溶融は明らかに "meltdown" と表現されており、日本語でも、よほど英語に不慣れな人でなければ、炉心溶融とメルトダウンは同じに受け止められているんではないでしょうか。
メルトダウンと爐心熔融、言葉の意味は同じですが、その言葉から想起されるイメージが違ひませんか?
私などは、「メルトダウン」=「チェルノブイリ、スリーマイル」=危機的な状況が廣範圍に擴がる」、とイメージがするすると擴がります。
でも爐心熔融と聞いても、さうはなりません。
初めて聞く言葉なので、音を聞いただけでは意味すらすぐにはわかりませんでした。
もちろん、漢字を見れば意味はメルトダウンと同じことを云つてゐるのだらうと見當はつきましたが、あまりにイメージが違ふので念のため意味を調べたほどです。
英語と日本語、意味は似てゐても使へるシチュエーションが違ふことはざらにありますから、專門家ならともかく日常的な英語が得意な人出も、この2つの言葉から同じイメージが湧いてくるとは限らないのではないでしょうか。
ともあれ、今囘の報道でマスコミはパニック的状況を引き起す可能性の少ない言葉を選んだのではないか、と私は考へたわけです。
しかもメルトダウンのもつイメージはチェルノブイリ、スリーマイルなどの大慘事に直結してゐるといふことです。
このことによつて、メルトダウンといふ言葉が人々に喚起するイメージは、今囘の爐心熔融といふ日本語(一般人には耳慣れない專門用語)が意味してゐる「事實」よりも、遙かに甚大な被害を及ぼすかのやうに受け取られる可能性があるといふことです。
さうした可能性があることを考慮して、メルトダウンといふ言葉をTVでは使はなかつたのではないかと思ひました。
これ以上は、ここで論じ合ふつもりはありません。
もしご意見があれば、ご自身のブログで開陳下さい。
eo blogもすっかり更新出来ず
他のblogに移動しました。
仙台でも私の住んでる所は比較的被害が
少なく、まさに九死に一生をえました。
でもまだまだライフラインが断絶・・
ガスは復旧の見込みたってないから
この寒さかなり厳しいです。
加えて福島原発事故。
政府も東京電力の対応も信用できません。
継続して放射線浴びた場合の具体例がないのが
解せないのです。
正直仙台でもかなり怖いです。
と云つても、日常生活は嚴しく、たいへんなのでせう。
私も阪神大震災でライフライン途絶を經驗しましたので、想像がつきます。
原發事故はこれはもう想像すらつきません。
放射線といふ目には見えないものだけに、怖いですね。
ともあれ、ガスの復舊まで、なんとか頑張つて下さい。
中古でよろしければ、ダウンジャケットをお送りすることも出來ますよ。
早くこの問題に見通しが立って、避難所に世の関心が向かいますように。
さて、超重元素のうちには、ウランやプルトニウムのように中性子を吸収して分裂するものがありますが、核分裂と共に中性子を放出し、それが別のウランに吸収されて、それがまた分裂する、という連鎖反応を起こします。
条件によっては核分裂の連鎖が拡大し、制御できなくなりますが、このような状態は、ある所定の質量のウランが集まったときに生じます(臨界質量)。
11年前に東海村で起こった事故で大騒ぎになったのは、臨界に達したためです。
原発で炉心が溶融して騒ぎになるのは、発電用燃料としてペレットに分離して配置されているウランが溶けて、ペレットの間に入っている減速材(中性子を吸収する材質)が消失して、臨界質量に達する恐れがあるからです。
スリーマイルは臨界の前に回避。
チェルノブイリは臨界に達して爆発(原爆と同じ)。
チャイナシンドロームは、ちょっとありえません。
今回の事故はスリーマイルの状態ですが、運転中でなかったのが幸い。
でも、初期対応をさぼったため、暴走し始めて同じことになってしまいました。
どうすればよいのか。
今さら冷やしても、暴走し始めてしまっては意味がありません。
さっさと中性子を吸収する冷却材(ホウ素など)を放り込んで反応を止めるのが先決だと思います。
あとはセメントで固めてしまうとか。
東電が変なこと言い出さなければいいんですが、それが心配。
元氣、と云へば元氣にしてをります。
4段落目、
>ペレットの間に入っている減速材(中性子を吸収する材質)が消失して、臨界質量に達する
といふところ、TVの解説では判りにくかつたのですが、とても判りやすく解説して頂きありがたうございます。
今後の手立てにつきましては、何をすべきかといふことと現實的に何が出來るのかといふことで決まるのだらうと思つてゐます。
10人の作業員(もしくは自衞隊員)が死ぬのと10萬人を救ふのとどちらを選ぶのか、などといふ究極の選擇を迫られる事態にならないことを祈るばかりです。
仙台の都市ガスはほとんどが沿岸部に
作られた港工場に頼ってた為、津波で
壊滅的なダメージを受けました。
今の所復旧のめどは立っておりません。
ガスがなと風呂・煮炊き等料理は無理です。
先日は6日ぶり位かな?我慢出来なくて
石油ストーブで温めたお湯を水で薄めて
髪と体を洗いました。
それから万一の事態に備えて奥さんと子供は
大阪に疎開させました。
最悪の事態だけにならない事を祈りつつ・・