3/12_「夢２會」

久しぶりに「夢２會」に參加した。

いま調べてみたら、２００８年の６月４日以來だつた。
１年９ヵ月ぶり。

そもそもの始まりは１９９８年。
とある社團法人が主催する、異業種の人事マンによる勉強會があつた。
その時の參加者が勉強會のあと、そのまま飮み會になだれこんだのが、この會合の始まり。
以來、けふまで１２年、折にふれては集まつてゐる。

飮み會も當初は大阪だけだつた。
しかし、その後のメンバーの轉勤などで、いまでは東京でも開催されるやうになつてゐる。
そして、つひに、今度ＮＹでも開催されるとか。
メンバーの皆さんの活躍が伺はれる。


今囘の參加者は私を含め８人。

大阪以外では、名古屋からＨさん、京都からＳさんが參加。
泊らずに歸るといふのが凄い。

主役は、このたび會社を辭めて獨立されるＹさん。
もともとアクティヴでエネルギッシュな人柄だけに、組織の枠組から離れても存分にちからを發揮されることだらう。
ＮＹで夢２同志のＮさんと樂しい時を過して、英氣を養つて頂きたい。

私がいちばん久しぶりに會つたのは、京都のＳさん。
たぶん６年か７年前に、どこかのセミナーで偶然出會つたのが最後。
ダンディなＳさんも、それなりに髮に白いものが混ざつてゐた。
酒を飮まないＳさんだが、それでも來てくれるのが嬉しい。
今度、私が京都に行く時にでも會へればよいのだが。


それにしても、この飮み會は不思議だ。
社外の勉強會に參加した仲間といふだけで、１２年も續いてゐる。
久しぶりに會つても、すぐに融けこめる。
利害關係はほとんどない。
忙しい盛りの４０代のオッサンたちが、まつたりとした時間の流れを樂しんでゐる。
いいなあ、かういふの。


私が今囘參加出來たのは、幹事役をしてくれたＯさんのお蔭。
皆さんのメールは會社のメールアドレスだが、私は退職してゐるので、リストから外れてゐて當然なのだが、Ｏさんが私の個人メールアドレスを追加してくれた。
Ｏさんは、時々私のブログを讀んでくれてゐて、「うつ」から退職に至る過程を讀んで心配してくれてゐたといふ。
それを聞いて、なんだか、こころの中が温かくなる氣持ちがした。






こちらが會場となつた、本町の 「カフェ＆ダイニング　ガゼボ」 。


テーブル席だけで２０席ほどだつただらうか。
ライヴのない時は３０席ほどなのかもしれない。

この日は、たまたま、ヴォーカルとピアノトリオによるライヴが開催されてゐた。
こんなにすぐそばで、生の音樂を聽ける機會は滅多にない。
特に、ドラムスは私にとつて初めての體驗。
スティックのかはりに、竹で出來た「ササラ」のやうなものを使つたり、細い針金を束ねたやうなものを使つたり。
時々聽いたことのある、あのシャラシャラとした感じの音は、ああいふもので出してゐたのだとわかつた。
ウッド・ベースも良かつた。
我關せず焉、といつた顏して、音樂を支へるその姿を見て、なにやら羨ましく思へた。
女性ヴォーカルの變幻自在の聲にも壓倒された。


料理は、「豚しやぶ」鍋と、ほかに２皿ほど。
この豚が、柔くて、コクがあつて、美味しかつた。
「ワイン豚」といふらしい。
さうさう、野菜もちやんと味があつて美味しかつた。

誰かがマダムに、「この店は何屋さん？」と訊いたら、
「ええと、トンカツ屋さんかな」
との答へ。
確かに、こちらの「カツサンド」は絶品だつた。
分厚いカツなのだが、まつたくパサパサ・モサモサ感がなく、しかも豚の味が濃厚。
ソースもあまり出しやばらず、しつかりと豚の味を支へてゐる。


私が飮んだのは、ビール２、赤ワイン１、白ワイン２。
これで一人６千円。
この中にライヴのチャージが１５００圓含まれてゐるといふのだから、なんとも素晴らしいコストパフォーマンス。
と云つても、私が「割勘勝ち」してゐるのは間違ひないが。