仙丈亭日乘

あやしうこそ物狂ほしけれ

【關西學生アメリカンフットボール】 關西學院大31-7立命館大

2009-11-23 17:40:42 | Sports
關學(以下、KG)が立命にゲームをさせず、完勝した。

この兩校の對戰は、例年實力が拮抗してゐて、このところ10點差以内のゲームが續いてゐた。
一昨年以前の數試合は3點差以内だつたと記憶してゐる。

ところが、けふのゲームでは、KGがすべてに於いて立命を上囘つてゐた。
何より素晴らしかつたのは、何が何でも得點するのだといふ、鬪志だ。
前半、何度かフィールドゴール・レンジまでドライブして4th downを迎へたのだが、FGを蹴らずにギャンブル。
これでKGのオフェンスがモメンタムを掴んだのだと思ふ。

ディフェンスがまた素晴らしかつた。
ボールに向つて集中する速さには、目を瞠らされた。
このディフェンス陣の活躍によつて、立命のオフェンスは最後までリズムにのれなかつた。


試合前に、KGの鳥内監督が、「けふは(プレーの)出し惜しみをしない」と云つてゐたさうだ。
まさにその通りのゲーム内容で、いくつものスペシャルプレーが飛び出した。

印象的だつたものを擧げると、ひとつは後半開始のキックオフ。
キッカーの位置にゐた選手がキックのフェイクを入れ、横からキッカーがオンサイドキック。
サッカーのフリーキックでよく見掛けるが、アメリカンフットボールで見たのは初めてだ。

もうひとつ擧げると、パントチームが出てきて、パントを蹴るとみせかけての4th downギャンブル。
パントフェイクのギャンブルそのものは時々見掛けるプレーだが、QBが横から出てきてスナップされたボールを受けてパスを投げるといふプレーは、これまた初めて見た。
立命戰にむけて、KGはかなりの準備をしてきたことが伺へる。

この試合を通じて、終始、KGが主導權を握つてゐた。
それを如實にあらはすのが、ボール所有時間。
立命の17:07に對して、KGは30:53。
KGは傳統的にタイムコントロールの巧いチームだが、今年もその試合巧者ぶりを發揮したと云へるだらう。


例年は、優勝をかけて戰ふゲームなのだが、今年は兩校に勝つた關西大がすでに完全優勝を決めてゐる。
さうした状況下でも、モチベーションを下げることなく、勝利への執念を燃やしたKGの氣合ひ勝ちといつたところだらう。


こんな凄いチームを相手に互角の勝負をした京大・・・
なんで2勝しか出來なかつたのだらう。
いつかまた「3強」と云はれる日の來ることを切に願ふ。




<以下、 (關西學生アメリカンフットボール聯盟HP) より

得点経過

関学大 1Q-07:17 #17浅海→#87柴田 4yds PASS(K-G #3大西)
立命館 1Q-10:27 #10北川 1yd RUN(K-G #38松山)
関学大 2Q-11:58 #6加藤→#18萬代 23yds PASS(K-G #3大西)
関学大 3Q-06:34 #6加藤 17yds RUN(K-G #3大西)
関学大 4Q-00:04 #3大西 27yds FG
関学大 4Q-10:42 #38平田 23yds RUN(K-G #3大西)



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