仙丈亭日乘

あやしうこそ物狂ほしけれ

【昔の手帳から】 7月21日

2011-07-21 00:36:42 | 昔の手帳から
【1979年】(浪人)

買出し : わらぢ8足、非常食類、地圖、帽子、電池
クボタさんと會ふ :ハンマー、ハーケン類借用
資料コピー
身分證明書 返還


土曜日。
この年、C高山岳部の夏山合宿に參加した。
前日にC高で最終ミーティング、翌日に出發といふ、その間のこの日、消耗品などの買出しに出かけた。
當初の計畫(*)は、澤を登つて、澤を下つて、また澤を登るといふもので、延べ4日間は澤の中にゐることになつてゐたので、ワラジは8足。
澤1日につきワラジ2足の勘定である。
そのやうな嚴しい計畫だつたため、私の2代上のOBであるクボタさんからハンマーやハーケン、カラビナなどを借用した。
資料コピーといふのは、澤の遡行記録のコピーをとつて持つて行くため。
最後の「身分證明書 返還」といふのは意味不明。

*當初の計畫は以下の通り。
銀山平~奧只見湖~戀ノ岐澤遡行~平ヶ岳~水長澤下降~奧利根湖~小穗口澤遡行~小澤岳~兎岳~荒澤岳~銀山平。
リスクの大きい部分は、水長澤下降と小穗口澤遡行。
10數名のパーティでここを通過できるかどうかが、この計畫のキーポイントだつた。
水長澤を下つてしまふと逃げ道がなくなるので、判斷は平ヶ岳頂上までに下さなくてはならない。



【1981年】(2囘生)

16:00-21:00 枚方 夏季講習。
バイクで枚方


火曜日。
枚方の塾での夏季講習開始。
この年はまだ生徒が少なかつたので、午後4時から午後9時まで。
期間も、私の擔當したのは21日から24日までの4日間。



【1983年】(4囘生)

13:00-21:00 枚方 夏季講習
3A國、1B國
7×8+4+2=62時間 62×\2,500=\155,000
12:05 or 12:35に 0742(XX)XXXXにTel


木曜日。
枚方の塾での夏季講習開始。
2年間で生徒も増え、周圍への認知度が高まつたのか外部受講生も増えた。
お蔭さまで、午後1時から午後9時まで休憩1時間を挾んで7時間の授業。
期間は21日から8月1日までで、日曜日2日を除く10日間。

この日は3Aクラスと1Bクラスの國語。
國語といふ教科は、他の教科と違つて「自分は日本語を使つて日常生活を過せてゐる」といふ思ひが生徒にあるだけに厄介なところがある。
正直なところ、人生の積み重ねのなかで、質量ともにどれだけ文章に接して來たか、が國語力のベースにあるので、一朝一夕でテストの得點を上げることは難しい。
ただ、ベースは出來てゐるのに得點出來ないといふ生徒もゐて、さういふ生徒には國語の設問の「考へ方」を教へることで得點を上げることが出來る。
どちらにせよ、なかなかやりがひのある仕事だつた。

1日7時間を8日、4時間を1日、2時間を1日、合計62時間。
時給が\2,500なので、この10日間で\155,000。
當時の學生の收入としては、かなり良いはうだつたと思ふ。





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