そらいろ

旅とアートの雑記帳… 旅・自転車・写真・音楽・陶芸など身近な話題を気の向くままに…

 東電・原発 三記事から

2013-11-01 | トピック
 今日の朝刊記事の感想を3つほど…


その1 「東電、3年ぶりの黒字」

 えっ??

 「電気料金の値上げとコスト削減により、中間決算で1416億円の経常黒字となった。」
 「頑張ったね、東電!」と称賛の嵐…(が聞こえそう)

 福島第一原発事故の後始末費用は10兆円を超えるようですが…

   そんなの関係ねえ! 
   そんなこと気にしない! 
   そんなこと切り離そう!  (と聞こえてしまう)


その2 社説「原発輸出 後の責任が取れるのか」

 三菱企業連合さんとご一緒したトルコ訪問では、原発の安全性を訴えて、見事売り込みに成功したようです。
 今福島がどうなっているのか、使用済み核燃料の処理はどうするのか、日本同様に地震が多い「かの地」での建設は安全なのか… これらのリスクを丸ごとひっくるめて売る覚悟があるんでしょうか。

 「湾内の汚染は完全にコントロールされている」という一方で、箒で落ち葉を掻いて除染している姿や先の台風の大雨であふれる汚染水を江戸時代さながら「土嚢」でせき止めていた様子からは、「安全」という言葉が「全く安あがり」という響きにしか聞こえません。

放射性物質に光線をあてると炭素に変化する、みたいな技術は開発されないんでしょうか。


その3 秋の園遊会で「お手紙」

 津波被害により仮設暮らしをしている岩手県・宮城県の人々の厳しい現状を訴えるお手紙だったとしたら、こんなに反響が大きくはならなかったかもしれませんが…

 グーグルマップで覗いてください。

 福島県会津若松市一箕町の松永近隣公園や長原地区といった所に仮設住宅が団地みたいにびっしりと並んでいる様子が見て取れます。昨年この近くの高齢者施設を訪ねた時に、軒を並べる仮設住宅を見止めて「ここに避難していたんだ」と驚いたのを記憶しています。

 今なお、10万人以上が故郷から遠く離れた地で不自由な生活を余儀なくされています。しかもこれから冬に向かうと、この辺りは大雪に見舞われます。

 自分がその立場に立たされないとなかなか実感できないと思いますが、そんな厳しい生活の現状を知って欲しいと思っての衝動的行動だったのでしょうか。一部マスコミには、「パフォーマンス」という表現もありました。

 決してそんなことはなく、素直な気持ちからの行動だったと信じたいのですが、でも、やっぱり場所をわきまえるべきだったと思います。