サイクリングも兼ねて練馬区立美術館「磯江毅=グスタボ・イソエ」特別展に行く。
ごく僅かな風景画と自画像以外、裸婦と静物画が殆ど。2007年に53歳で急逝するまで、極めて精緻な写実画のスタイルは一貫している。
例外的に洗濯物の絵が一枚、多少抽象画的な作為を感じさせたが、その絵だけ階段の壁に掛けられていた。
また、新聞紙に横たわる裸婦には、時代や環境を反映させようとする意図があったのかも知れない。
しかし果物やビンや食器、食肉、魚、鳥の巣など日常的な物質は、画家の手にかかるとすべて生死の重さを感じさせる。それは永遠であり、同時に瞬間でもある。これが子供や素人と、芸術家との根本的な違いだ。
予期せず最後の静物画となったのは、皿に盛られ半分骨になった鰯だった。
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ごく僅かな風景画と自画像以外、裸婦と静物画が殆ど。という文章を読んでいると最近亡くなったアメリカの画家アンドリュー・ワイエスさんの作品を思い出しました。
彼の作品もほとんどが写実的な静物画で古びた建物や果物や欠けた灰皿が印象的でした。
皿に盛られ半分骨になった鰯はリアルですね。ワイエスさんの作品にも動物や虫の死骸がありました。
あ、ところで例の作品を近々ご自宅にお送りしたいのですがよろしいですか?
ご希望の日時・時間帯ありましたらお伝えください。