ラフマニノフ「楽興の時No.6」C dur を暗譜した。
ドミソが豪快に咆哮する、眩いばかりの音の構造物。その合間にレースのような柔らかい旋律が浮き沈みし、重なり合う。
しかも対照の極致にあるこの両者は、同じ素材から成る。
最小限の作為しか持たないこの曲は神の偉大さ、包容力を思わせる。人はそこにたちまち飲み込まれ、魂を揺さぶられる。
後半、2人のピアニストが2台のピアノを弾いているとしか聴こえない超絶技巧。僕はまずここから暗譜を始めた。
そして自分が竜巻になり、あらゆる物をなぎ倒し、粉砕し、誇らしげに突進していく気分で弾く。
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