エゾ中村のブログ

「藤圭子」から「現代医学の功罪」まで、思いの丈を綴ります。 ・・・ From 北海道 ・・・

“サッチョン”は 二度泣く

2020-04-25 09:00:20 | 旅行・地域

サッチョン”は、ある時期限定の北海道弁だと思います。 戦後、朝鮮戦争の特需で日本が経済成長する中、立ち遅れた北海道に中央から官庁や企業の精鋭が出向し、国家レベルの地域興しが行われた時期があった様です。 多くの要人は、期間限定の“単身赴任”が多かった。 彼等を 敬意をこめ、道民は“サッチョン”と呼んでいたそうです。 大都会から、開発の遅れた“北海道”に出向するのですから、いわゆる左遷されたと泣き泣き来道したのは理解できます。(僻地に飛ばされたと) そんな彼等が、北海道(主に札幌)の環境に慣れ親しみ、やがて中央からお呼びが掛かると“サッチョン”は、再び泣いたと言われます。 「今度は、帰りたくない」
それを“サッチョンは二度泣く”と、言った様です!


確か、昭和30年~50年の事だと思います。 その頃は、札幌・特に“薄野(すすきの)”の夜は楽しかった筈です。 酒も肴も、美味い。 家族からの束縛もなく、交際費で飲み・食べ放題なら、“サッチョン族”の天国だったと思います?(役得) それから半世紀、札幌市は“200万”都市に近付きました! しかし 北海道経済は、現在 50年前に戻りつつ疲弊の道を辿っています。 思えば 日本全体の経済成長が、右肩上がりを忘れてしまっている様です。 何等かの“カンフル剤”が必要です? ただし、医者が処方する“お薬”では埒が明きません! “企業戦士”すなわち“旧・サッチョン族”を、再び地方に派遣し活力を与えて欲しい!

現在 北海道の“食料自給率”は、カロリー換算で“約180%”の様です。 この状況は、20年前と大きく変わっていません。 思うに 国政が、北海道の農水産物の増産に見切りをつけたと思います。 ある意味で、儲かる自動車の輸出を重要視し、黒字緩和の為に、海外から農産物を買い国内生産を規制した? その結果、北海道の農業も水産業も衰退の一途を辿っています。 特に 農業は深刻で、労力に相当する収入は、公務員の年収に遠く及ばないのです。 その為、将来を担う後継者は少なく、明日の北海道農業に希望はありません!

“新型コロナウイルス”の情報を知って驚きました。 東京の“ラーメン店”や“居酒屋”は 野菜も肉も調味料も、食材の多くが“中国産”だと言う現実です。 「安くて美味い」 それで、満足できるのでしょうか? 「国産(北海道産)の食材は高い」 そんな認識では、この世は闇です!