岬 馬
今朝NHK1chから放映された『小さな旅 命輝く岬で』を観た。
この番組は昨年の5月15日に放映されたものの再放送で,宮崎県都井岬に生息する日本唯一の野生馬の集団の監視員渡邊木直さん(28)の活動を編集したものだった。
宮崎県都井岬には,地元の有志が組合を作って買い上げた東京ドーム10個分くらいの広さの草地があり,ここに98頭(2023年当時)の岬馬と呼ばれる野生の馬が生息している。軍馬として飼育されていたものが,牧場が管理されなくなってから放生して野生化したものらしい。1953年に国の天然記念物に認定された。
野生馬監視員の木直さんは,動物が好きで企業の動物飼育係をしていたが,野生馬の息吹きに触れたくて,2020年に栃木県から移住してきた。高齢化が進んでいるこの地域で,若手のホープとして期待され,地元の方々から親しまれている。
馬糞を片付けるためのスコップをつけたバイクで,放牧地に通ってくる。個々の馬には番号が振りあてられ,木直さんはどの馬か何番かを見分けることができる。
監視員は馬の集団に一切手を出さない。怪我をしていようが病気になろうがそのまま見守るだけである。妊娠している馬がなかなか出産に至らず,急な斜面にたたずんでいても心配するだけである。それだけに仔馬が無事生まれ,母乳の出が良いのを見ると嬉しくなる。
類人猿の生態を観察する研究者は,サルの群れが自分を気にしなくなるまで一緒に行動し,一切手を出さないという話を聞いたことがある。
おそらく,岬馬から見ると木直さんは自然環境の一部になっているのだろう。自然から受ける恩恵の一部として,木直さんの優しい眼差しを感じながら。
一昨年生まれた21頭の仔馬のうちで生き残ったのが6頭だけだったという。残酷なようだが,野生集団にはこうした淘汰が加えられるのだ。
わたしが心配するのは,限られた頭数で岬馬の近親交配が進むことである。前にも書いたが,近親交配を避けて自然集団を維持するためには500個体くらいが必要だということだ。
人間の御用から引退した馬たちをこの集団に加えて,のびのびと過ごさせることは「野生」という名前からやっぱり無理な話だろうか。
馬たちを見つめる木直さんの笑顔に心洗われる番組であった。
今年も苦戦-皐月賞
わたしにとっては今年幕開けの競馬,皐月賞。昨年の全敗から,今年こそはと期していたが,運は微笑んでくれなかった。カミさんはワイドで堅実に黒字を出していた。
とはいえ,過酷なレースを文句も言わずに走ってくれたお馬さんたちに感謝である。
筍
今年も筍のシーズンとなり,早速ご近所から立派なのを頂戴した。
北茨城市のタラの芽が,セシウムの濃度が高く出荷禁止になった。阿見町の竹の子は2014年くらいまで出荷禁止だったが,その後解禁となった。タラの芽のニュースを横目に,煮物・ご飯と筍尽くしを満喫した。
STOP WAR!
皐月賞は、コースレコードの素晴らしいレースでした。大当たりの朗報が聞けず残念でした。
筍は、近所の八百屋で買い煮物で旬の味を楽しみました!