羽花山人日記

徒然なるままに

Freude durch Leiden!

2021-12-27 20:27:59 | 日記

Freude durch Leiden!

今朝のテレビニュースに,昨日の第九を演奏された指揮者の尾高忠明さん,ヴィオラ奏者,合唱団員の方々の,公演に向けての困難と,それを克服した努力が報じられていた。

雌伏一年,苦労を重ねて公演にこぎつけた演奏者の皆さんは,まさに演奏会のスローガン「苦悩を突き抜け歓喜に至れ」”Freude durch Leiden”を体現し,舞台ではじけたのだ。あらためて昨日の感動をかみしめている。

この一年,悲しいことや腹立たしいことが沢山あった。そして,それに対して何もできない自分にいらだたしさや悔しさを覚えた。

しかし一方で,迫りくる危機を自分たちの問題ととらえ,その克服に向けて,前向きの活動を展開している若者たちがいることを知った。

新型コロナウイルスによるパンデミックの終焉が見えないままに年を越すことになる。来年もそう楽な一年ではないだろう。しかし,わたしは未来に希望を託したい。

Freude durch Leiden!

 

年末年始の休暇届

1月3日までブログの更新を休みます。

この1年,ほぼ毎日ブログを更新してきましたが,来年からは間隔を空けて,不定期に更新したいと考えています。お気が向きましたら,またお訪ねください。

すべての方々にとって,2022年が佳い年であることをお祈りします。

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第九

2021-12-26 20:59:09 | 日記

第     九

オミクロン株の市中感染のニュースもあってやや躊躇したが,思い切って東京芸術劇場までN響の第九を聴きに行った。

会場は満員。予定されていた海外からの出演者が,コロナに遮られて来日できなくなり,指揮尾高忠明氏以下オールジャパンの演奏であった。

昨年はオーケストラ,合唱団とも間引きがあったが,今年はフルメンバー。やはり迫力があり,演奏に酔いしれた。バスのソロが始まった時は鳥肌が立っていた。

元N響団員の村山さんのお世話で,例によって高校同期生が1年ぶりに集まった。残念ながら,去年から2人欠けて8名になった。来られなかったお二人のご無事を祈る。

これで今年も堪能して終えることができる。

 

無       念

芸術劇場で第九の第四楽章が始まるころ,中山競馬場では今年最後のG1レース,有馬記念がスタートしていた。

結果は,三連複5組の札が灰燼に帰した。5番にするか1番にするか迷い,大穴を狙ったのが裏目に出た。無念である。捲土重来。お馬さんたち,来年もよろしく。

これで,年の瀬の行事はすべて終わった。

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忘年会

2021-12-25 20:24:38 | 日記

忘 年 会

今日はZoomによる,オンライン忘年会に参加した。

約半世紀にわたるつきあいで,催涙ガスや農薬の毒性に関する研究で知り合った7名が参加した。現在の仕事はバラバラであるが,88歳を最年長にして談論風発の楽しい会である。何回もこの忘年会はやっているが,今日ようやくグループの名前を「心の会」と決めた。別に漱石にちなんだわけではなくて,コロナ以前は会場にしていた喫茶店の名前からとったものである。

話題は多岐にわたった。新型コロナウイルスによるパンデミック,大学におけるオンライン授業,コロナ規制がもたらす文化への影響等々。

わたしは,出席者の一人のKさんがいつも「草の根」という言葉を口にし,そのことに希望を託しておられるように感じていたので,その意味について質問し,教示を得た。それをここに記す。

Kさんの答えは,「三人寄れば文殊の知恵」であった。問題意識を共有する人たちが集まり,知恵を出し合う。そのつながり,広がりが「草の根」であり,トップダウンで何かをするのではなく,自分たちの力でボトムアップする。その際大切にしなければならないのが「民主」と「自由」である。紆余曲折はあっても,社会を変える力になるのではないか。

わたしはこのお話に共感を覚えた。このブログでも取り上げた若い人たちの行動がこの「草の根」になって行けばいいと感じた。未来に希望を託したい。

あっという間の2時間だった。次回の予定を決めて散会した。お互いのそれまでの無事を祈って。

年の瀬の行事がまた一つ終わった。

 

聖母子像

2019年にベルギー,ブルージュにある聖母教会を訪ねて,ミケランジェロの聖母子像を見た。ミケランジェロ作の彫像がイタリア国外で見られるのは,ここだけだそうである。

帰国後偶然に観た実話に基づく映画で,第2次大戦中,ナチスドイツによってこの像が持ち去られ,米英のキュレーターからなるにわか兵士のグループの死を賭した働きによって奪還されたことを知り,さらに感動を覚えた。

 

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メリークリスマス

2021-12-24 20:12:38 | 日記

メリークリスマス

Merry Christmas!

¡Feliz Navidad!

世界に平和を!すべての人に安らぎを!

2002年ブラジルのホテルにて

2002年パラグアイ・エンカルナシオンにて

 

2021年わが家

 

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日記帳

2021-12-23 20:39:35 | 日記

日 記 帳

今日は母の22回目の命日である。

母は,1904年(明治37年)生まれで,21世紀を目前に95歳で亡くなった。

母は生前日記を毎日つけていた。母が亡くなって家の中を整理したら,押し入れの片隅に日記帳が積み上げてあった。市販の日記帳もあれば,ノートに書いたものもあった。屋敷を整理した時,姉妹に相談したら,「始末はまかす。」と言われ,捨てるのが忍びなくてこちらに持ってきた。

散逸したものもあって,途切れてはいるが,1932年(昭和7年)から同居後の1998年までのものが保存されていた。ただし,茨城でわたしと同居してからのものは,認知症が進んだこともあって,態をなしていない。

これまでに,ほぼすべて目を通した。淡々と日常生活が記されていて,ほかの人の論評めいたものは見られなかった。わたしが生まれた時のことも記されていた。記憶と重なり合う記述もあって懐かしかった。

戦時中の日記には,出征,戦死,慰問,婦人会などの記載があり,世相がうかがわれた。何故か,終戦から1年半ほど日記が途切れている。

このまま残しておくことはできない。なんとなく心残りでぐずぐずしていたが,死ぬ前に然るべき方法を考えて,始末することにしたい。

同郷の歌人,窪田空穂から一首:

「鉦鳴らし信濃の国を行き行かばありしながらの母見るらむか」

 

市中感染

新型コロナウイルス,オミクロン株の市中感染が始まった。尾身分科会長は,この株はすでに面的に広がっているという。不気味である。

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男女比

2021-12-22 19:57:33 | 日記

男女比

高校の同窓会々報が送られて来た。その中に,今年度初めて女子入学生が男子を上回ったという記事あった。

同期生の名簿で調べたところ,わたしたち昭和29年(1954年)卒業生361名のうち,41名が女性であった。まさに隔世の感である。

高校の前身が男子校の松本中学だったので,その頃から続いている校歌の歌詞に,「蜻蛉男児(あきつおのこ)に」という文言があり,在校女子生徒も同窓会での女子卒業生もこのとおりに歌っていた。この言葉を変えようという話は聞いていない。しかし,高校の同窓会に,「深志健女」というグループができたのは知っている。

会報に新役員が紹介されていたが,会長・副会長6名の中で,女性は1名であった。こちらの男女共同参画は未だしということか。

 

冬    至

今日は冬至である。「明日から小豆一粒ずつ日が長くなる。」と,祖母が言っていたことを記憶している。うまいこと言ったものである。

富士山遠望。12月21日,マンションのベランダよりO夫人撮影。

 

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自分ごと化会議

2021-12-21 20:15:00 | 日記

自分ごと化会議

今朝の新聞に,東海第二原発が立地する東海村で,住民が原発問題を議論する「自分ごと会議」が,昨年12月からの5回の会議を経て,村長への提案書をまとめたというニュースが載せられていた。

この会議は,島根原発が立地する松江市で,2018~19年に市民団体が主催した「自分ごと化会議in松江」をモデルとし,その会議をコーディネートした社団法人「構想日本」の提言で,村主催で行われたものである。

「構想日本」は,ホームページによれば,政策提言などを行うシンクタンクで,地方自治体に働き掛けて住民参加型の事業仕分けや,地域の課題についての「自分ごと化会議」をコーディネートしている。

また,「自分ごと化」とは,ある課題について他人任せにせずに,当事者意識を持って自己責任で捉えようという趣旨で,ネットで見ると,高校生などの若い人たちがオンラインを利用して国際的なつながりを持った「自分ごと化プロジェクト」を実施している。

東海村の場合は,住民票から18~75歳の千人を無作為に選びだして会議への参加を呼び掛け(85歳はお呼びでない!) ,応募してきた26名によって会議が構成された。

提案書(案)は以下の6項目からなっている。

(1)村、原電、住民間で原発の正確な情報を共有する

(2)東海第二原発の安全性を強化し、残るリスクを住民に説明する

(3)東海第二の事故に備えた広域避難計画を整備する

(4)東海第二の立地による交付金など、村の現状を知る

(5)東海第二に代わる村の魅力をつくり出す

(6)原発に関する建設的な議論を行う場を多くつくる

提案書は会議参加者の意見などを踏まえて修正し,来年1月に村長に提出されるという。

住民が原発問題を村議会や村当局に任せずに,自分たちの問題としてとらえて提言する,一種の直接民主主義的な動きは,大変結構だと思う。それを前提に,ニュースから得た印象あるいは疑問を述べてみたい。

会議のメンバーは無作為に抽出された住民からの応募者で構成されている。この操作によって,村民の偏らない意見をまとめることを意図したのだろう。しかし,応募者は26名で,最後は15名になっている。この人たちは,指名されても応募しなかった人たちに比べて,原発問題に関心が高く,いわば「自分ごと化」への志向性を持っていたのではないだろうか。その他の人たちとの乖離を埋め,「他人ごと化」を誘発しないようにする工夫が必要に思える。

会議では東海第二原発再稼働の是非そのものは議論しなかったという。参加者からは「賛成、反対を明言して、意見を戦わせる場があってもよかった」という意見が出され,特に第6項の表現について議論があったという。提案の全体的な印象としては,原発およびその再稼働の是認が背景にある印象を受ける。ある結論を前提にして,そのための地ならしに,会議が利用されるようなことがあってはならない。

「構想日本」が組織した住民参加型プロジェクトの成功例として挙げているのは,自治体がその提言を積極的に取り入れて実施しているものである。東海村において,この「自分ごと化会議が村政にどのように位置付けられているかは不明だが,会議の実施だけでお茶を濁さないで欲しいものだ。

冬 二 景

2013年1月,蔵王にて

暖をとる。2016年3月カナダホワイトホースにて。

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漢字

2021-12-20 19:51:15 | 日記

漢    字

もはや旧聞になったが,今年の漢字は「金」だという。メダルの金,裏金の金,どちらもわたしには縁がない。

わたしにとっての今年の漢字はと言えば,穏やかの「穏」としよう。コロナに明け暮れた年だったが,94歳の義兄,92歳の姉をはじめとして,家族は皆息災。孫の世代の二人が結婚した。おかげさまで,わたし自身もゆったりと過ごした。

来年もかくありたい。世の中もそうであってくれれば,益々良し。

「穏やかに年を送りて迎えたし」羽花山人

 

水車三景

12月12日土浦市水郷公園にて,カミさん撮影。

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放火頻発

2021-12-19 20:07:57 | 日記

放火頻発

連日,大阪のビル火災のことが報道されている。本当に腹立たしく,胸が痛む。現場に花束を捧げ,犠牲者の冥福を祈る若者の姿に見る優しさが,わずかに心を慰めてくれる。

連鎖反応なのか,今年は放火事件が多かった。

そもそも,火は人類に与えられた宝物である。火を扱うことによって人類は進化してきた。猛獣から身を守り,様々な加工品を作り出してきた。料理をすることで,消化に要するエネルギーを節約し,大脳に回すことができた。

その火を使って,人を傷つけ,殺そうとするのは,とんでもない話だ。

 

寒波襲来

霜柱

今朝は-4℃。畑に行ったら,見事な霜柱ができていた。関東黒ボク,火山灰土壌。霜柱には最も好適な土である。踏み崩すのをためらった。

噴水

公園の噴水が寒々としている。(阿見町親水公園にて)

「噴水の穂先が寒し冬の朝」羽花山人

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72時間

2021-12-18 20:35:34 | 日記

72時間

毎週金曜日の夜10時50分から,NHK1chで,『ドキュメント72時間』という番組が放映される。お店だったり,バスターミナルだったり,人が来て去っていく場所を定点として,72時間にわたって,来訪者にアナウンサーがインタビューする。いろいろな人の思い入れや人生が,飾り気なく語られて,なかなか面白いので,時々観ている。

昨晩は,厚木市にある大型古着店が舞台だった。この店は常時10万着の古着を用意している。番組に登場した人たちは,高校生から80歳近くの老人まで,職業も様々だった。

古着というと,貧しさゆえに求めるという暗いイメージがあるが,全く違っていた。明るい雰囲気で,来店者はそれぞれの目的とイメージをしっかりもって商品を選択していた。

長野市から来た若者は,ネットでこの店にお気に入りの商品が入荷したことを知って,朝5時に出発して,10時の開店に間に合わせた。

4人ずれの農家のご婦人方は,スポーツウェアが野良着に好適ということで,ブランド品を見つけ,「カッコイイでしょう。」とご満悦だった。

2人連れの女子高校生は,「古着を着るようにすれば,地球環境にやさしくなるでしょう。」と言っていた。

リサイクル市場はいろいろあるだろうが,わたしは,この古着屋さんの客に,どことなく温かさを感じた。

テレビ画面を撮影

 

切り干し大根

風が冷たい日だった。散歩に出て,5分間で尻尾を巻いて帰ってきた。

寒さ到来と,今シーズン最初の切り干し大根を作った。わたしの工夫は,千切りにした大根を酢水にさらすこと。色白に仕上がる。

「陽だまりに切り干し大根そっと置き」 羽花山人

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